ニュースを見ていると、ノーベル賞受賞後の田中さんへの評価が凄い。社内での報奨、昇格はもちろんであるが、学会での名誉委員や大学からの名誉博士号の申し出、多くの県民賞・市民賞の発表が出ており、普段の努力が認められて良かったと思う。
しかしまたノーベル賞受賞後のこれらの評価には一抹の寂しさもある。独自性の強い研究成果ほど、日本では異端児扱いを受け中々認められないことが多いといわれる。今回はこれを少し露呈した感じであった。
いまや大量生産の時代ではない。21世紀は知の時代ともいわれる。創造性やオリジナリティーが競争力強化には重要になってきているのだ。国や企業も健全な経済活動と共に、研究・開発への評価への積極的な取り組みが期待される。
≪ノーベル賞受賞者と特許出願≫
そして同時に知的財産権に対する取り組みも益々重要になっている。表は特許庁発表のデータである。日本の自然科学分野のノーベル賞受賞者と特許出願状況である。参考に記載したい。