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快挙2人受賞!ノーベル賞を見る(2ページ目)

ノーベル賞の受賞者が発表された。日本人が同じ年で2人受賞するのは初の快挙である。物理学賞と化学賞での受賞と共に、何かと話題の多い今回の受賞内容とノーベル賞について紹介したい。

執筆者:木村 勝己

化学賞は田中耕一さん

化学賞受賞の田中耕一(43)さんは島津製作所の社員である。日本の学界では無名ともいえる存在であったが、「生体高分子の質量分析法のための脱着イオン化法」の開発功績が認められたものである。

たんぱく質などの生体高分子の構造分析をするための、新技術を生み出したのである。たんぱく質の解析は、ポストゲノム(遺伝子解読後)の最大の研究テーマである。新薬開発やガンなどの病気のメカニズム解明に、大切な役割を担っているのだ。

田中さんの開発した方法により、たんぱく質の分析が格段に短縮された。それまで1週間かかっていたものが、1分以内で分析できるようになったのである。

質量分析法は分子構造を知る方法として現在も広く利用されている。これは分子を気化させイオン状態にして真空中で解析するのだが、生体高分子は気化させようと加熱すると分子が壊れてしまう問題があった。

失敗が思わぬ発見

田中さんはこの問題を「マトリックス支援レーザー脱離イオン化法(MALDI法)」の開発により解決した。生体高分子をグリセリンなどの液体で包み、レーザーを当てて加熱するものである。

最初は加熱不足となりうまくイオン化できずにいたが、試行錯誤の中での失敗が思わぬ発見を与えてくれたのである。グリセリンとコバルトの超微粉末を誤って混ぜてしまったことが解決策となったのだ。

この混合液により生体高分子を包みレーザーで加熱したら、壊れずに見事イオン化できたのである。

発見には偶然の微笑みが

多くの発見にはこのような偶然がエピソードとして伝えられており面白い。以前のノーベル賞に江崎玲於奈博士のエサキダイオードがあるが、これも半導体の実験中に不純物を誤って多くいれすぎたことが、トンネル効果の発見になり、後のコンピューターの発展に寄与したのである。

そしてノーベル賞とは次のようなものだ。
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