今回は、これからの夏本番に向かって活発になる“ごきぶり”に関する発明品の紹介である。大きなヒット商品となったが、これは個人の発明なのだ!
《ごきぶりホイホイ》
ちょろちょろと歩いているのを見るだけで、悲鳴を上げる人がいるほどの嫌われものの、ごきぶりに関するヒット商品である。商品名は皆さんご存知の“ごきぶりホイホイ”だ。これはアイデアも面白いが、ネーミングの勝利といっても良いのかも知れない。
≪ごきぶりホイホイ≫
ごきぶり取のアイデアは、発案者がサラリーマンを定年退職した、アマチュア発明家であったことでも話題になった商品だ。このアイデアをアース製薬に持ち込み、本格的な開発が進められたのである。
当初は粘着剤がチューブに入っており、消費者が自分で塗るというタイプであった。粘着シートタイプはその後開発されたものであり、だいぶ組み立てやすくなっている。
この商品の原形はトリモチやハエとり紙にあったようだ。最近見ることは殆どないが、ハエとり紙はネバネバの付いた紙テープであり、これを天井から吊るしておくと、ハエが止まりくっついて逃げられなくなるものである。
しかしこのまま利用してもごきぶり退治には不十分である。それには次のものが必要なのであった。