人々に支持されている「新しい習慣」って?
企業側から提案される新しい習慣は実に様々なものがあります。前述したデビアス社は「婚約指輪は給料の3ヶ月分」に続いて、「結婚10周年にはスイートテン・ダイヤモンド」と呼びかけましたし、他にも代表的なものは「バレンタインデーにはチョコレート」などといったものがあります。今回は以下の「新しい習慣」についてアンケートを実施してみました。MBA Solution, Inc. 2005年12月15日実施アンケート(有効回答数100人) |
「バレンタインデーにはチョコレートを!」は最も成功した新しい習慣。 |
また、意外に健闘しているのが「土用の丑の日にはうなぎ」です。この習慣は江戸時代にエレキテルの発明などで有名なあの平賀源内が提案したものとされています。夏場にうなぎが売れなくて困っている近所のうなぎ屋の主人に頼まれて源内が「土用の丑の日、うなぎの日。食すれば夏負けすることなし」という新しい習慣を提案するキャッチコピーを考えつきました。そこでうなぎ屋がそのキャッチコピーと共に「本日土用丑の日」と看板を掲げたところ大繁盛したというエピソードが起源とされています。この習慣が脈々と受け継がれ今でも6割以上の人が男女を問わず土用の丑の日にうなぎを食べるということを支持しているのですね。
「新しい習慣」を提案されたら・・・
このような習慣形成は企業のマーケティング上、繰り返しお客様に商品やサービスを購入していただくことに非常に効果を発揮します。たとえば、今回紹介した以外にも「毎月29日は焼肉の日」など独自に新しい習慣を定着させようと努力している企業もあります。企業側からすればこのような新しい習慣を提案して、広く顧客にアピールし、定着すれば売上アップに繋がります。また一方で私たち消費者側からすると企業から提案された新しい習慣を闇雲に受け入れるのではなく無駄な出費とならないように十分吟味してから受け入れるとよさそうですね。【関連記事】
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