タイプ3:顧客志向のマーケティング(バブル経済崩壊以降)
現代に一番マッチするマーケティングタイプとは? |
市場が成熟して、消費者が多くのものを所有する、いわゆる「モノあまり」の時代になると、消費者は本当に必要なもの、自分にとって価値のあるものだけを厳選して、購入するようになります。このような状況では生産者や流通業者は消費者のニーズを把握し、ウォンツを喚起していかなければ自社の商品が消費者に選ばれる機会は非常に少なくなってきます。
このタイプのマーケティングでは、これまでの生産者や流通業者といった企業が主体ではなく、消費者個人が主体となります。大量生産・大量消費時代は消費者の個性というのは軽視されがちでしたが、市場が成熟してくるにつれ消費者はより個性的なものを求めるようになります。たとえば以前ユニクロのフリースが大流行しましたが、街中にフリースを着ている若者が溢れると、消費者は個性を求めてフリースに見向きもしなくなったのはこの顧客志向のマーケティング重要性を考える好事例と言えそうです。
このタイプのマーケティングのもとでは、生産者は従来のつくって売るという考え方から脱却して、顧客に立場に立って顧客ひとりひとりにとって本当に価値のある商品を開発して、顧客満足度を高めていかなければいけませんし、流通業者は顧客の意向を反映して品揃えを豊富にし、より品質の高い商品をより満足のいく価格で提供する必要があります。
このようにマーケティングにはいろいろなタイプがあり、自社を取り巻く環境に適したマーケティングを採用することによって売上の極大化を図ることができます。もし、あなたの会社の売上が伸び悩んでいるようでしたら是非とも時代遅れのマーケティングを採用していないかチェックしてみて下さい。「いい商品を作れば売れる」などと勘違いをしていないでしょうか?
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