あなたの会社は時代遅れのマーケティングを採用していませんか?マーケティングタイプを要チェック! |
もし、そうであれば時代遅れのマーケティングを採用している可能性があります。モノが売れるも売れないもマーケティング次第。自社の置かれた環境や社会背景によって最適のマーケティングを採用する必要があるのです。
たとえば、つくれば売れた高度成長期などは生産者主体のマーケティングが行われていましたし、大量消費のバブル期などは大量にモノを販売することができる流通業者がマーケティングの主役でした。その後、バブルが崩壊して消費者の財布の紐が堅くなると、顧客に合わせた商品開発が行われるなど顧客中心のマーケティングに移行してきました。
今回はこのように時代と共に変遷してきたマーケティングのタイプについて紹介していきましょう。
タイプ1:生産・技術志向のマーケティング(高度経済成長期)
まず第1のタイプは、生産・技術志向のマーケティングです。このタイプは、かつての高度経済成長の時のような、需要が供給を大幅に上回る場合の生産者主体のマーケティングであり、重要なポイントは生産者がどのようなものを作りたいかということになります。このタイプのマーケティングのもとでは、生産者はいかに安く大量に商品を生産するかということに焦点を当てていますし、流通業者は、いかに多くの生産者を確保して大量の製品を仕入れるかに注力しています。もともと需要が供給を上回っていますから、生産された商品は飛ぶように売れ、消費者はその商品をやっとのことで手に入れて満足し、優越感に浸ることができるという関係が成り立っています。たとえば、かつて3Cと呼ばれた「カー」「クーラー」「カラーテレビ」などは生産者がつくればつくるほど爆発的な消費を生み、購入者はそれらの商品を手にするだけで優越感に浸ることができたなどという逸話はまさにこの生産・技術志向のマーケティングの典型例と言えそうです。
タイプ2:販売志向のマーケティング(バブル経済期)
第二のタイプは、販売志向のマーケティングです。このタイプのマーケティングの主役は流通業者であり、流通業者がどのような商品を扱いたいかが重要なポイントとなっています。高度経済成長期が終わり、大量消費に対応するマスプロダクションのシステムが構築されると徐々に供給が需要を上回ってきました。このような状況になると生産者は大量に生産しすぎた商品をいかに多くの流通業者に取り扱ってもらったり、大々的なテレビコマーシャルなどのプロモーション活動を通じていかに消費者の目に触れるかが主なマーケティング戦略となってきました。
このタイプのマーケティングのもとでは、生産者と流通業者の協力体制でいかに多くの商品を消費者に売るかというマスセールスが行われ、流通業者が巨大な力を持ってくるのが特徴です。たとえばヤマダ電機やヨドバシカメラなどの家電量販店、セブンイレブンなどのコンビニエンスストアは生産者以上に商品価格の決定権を持つようになりましたが、これらがこのタイプのマーケティングの典型例です。このように販売業者は店頭での販売状況の分析を通じて、売れ筋商品の情報提供など生産者の商品開発に多大な影響を及ぼすようになってくるのです。
他にもある最新のマーケティングタイプは次ページで!