マーケティング/マーケティング事例

恋愛上手はマーケティング上手?

「マーケティングって何?」と聞かれた時に、回答に詰まってしまいませんか?実はマーケティングは男女間の恋愛にとっても似ているんです。恋愛の勉強をしながら、マーケティングの勉強をしてみましょう。

安部 徹也

執筆者:安部 徹也

マーケティング戦略を学ぶガイド

マーケティングとは?
マーケティングって、いったい何?正しく答えられるだろうか?
今やマーケティングという言葉を知らないビジネスパーソンはいないでしょう。本屋に行けばたくさんのマーケティングに関する書籍が並んでいますし、インターネット上には無数のマーケティングに関するサイトが存在します。

ただ「マーケティングって何?」と問われた時に的確に答えられる人はそう多くはないのではないでしょうか。今回はそのような基本的な質問に答えるために、身近な事例を基にマーケティングの本質をわかりやすく解き明かしてみたいと思います。

まずは究極の恋愛から考えてみよう!

マーケティングとは、簡単に言えば自社のファンを増やし、より多くの商品やサービスを継続的に購入してもらうための活動です。それは日常の事例にたとえれば、まさに男女間の恋愛に非常に似ています。

たとえば、あなたがある人に一目惚れしたとしましょう。そのような場合、あなたはこの相手と交際するためにどのような行動に出るべきでしょうか?通常であればその人のことをもっと知りたいと思うのが最初の段階だと思います。「何と言う名前か?」「趣味は何か?」「付き合っている人はいるのか?」「どんな友達がいるのか?」「どんな職場で働いているか?」など相手についてどんな情報でもいいから知りたくなるはずです。このような相手に関する情報を集めるにつれ、益々自分にふさわしい人だという思いを深くしていくことでしょう。ここまで思いが高まれば次はどのようにして自分の存在を相手に知らせるかということに移ります。情報収集の結果、共通の友達がいれば紹介してもらうのも有効ですし、そのような関わりがなければ、何らかのきっかけを見つけて知り合いにならなければ進展は望めません。

運良くきっかけを見つけて知り合いになれたなら、次にあなたは自分を特別な存在として認識してもらえるようにアピールしていくことでしょう。たとえば、相手が面白い人が好きなら自分の面白さを強調するでしょうし、賢い人が好きなら自分の教養の高さをアピールするでしょう。またここで同時に相手にアプローチしている他の異性の存在に気付いた時は、どの様にその異性とは違うかをアピールし、さりげなくその相手の理想は自分なんだと思い込ませることも忘れてはいけません。

そのように相手の好みに合わせて自分を演出し、あなたが特別の存在と思ってもらえるようになれば、あなたは交際という当初の目的を達成したことになります。

ところが、いくら相手の心を射止めたとしてもここで恋愛が終わりという訳ではありません。よく、「釣った魚に餌はやらない」という人がいますが、このような態度では相手の心があなたから離れていくのはそう遠い将来ではありません。倦怠期が訪れて、恋愛感情が冷めてしまうかもしれませんし、あなたよりも魅力的な異性が現れて相手の心を奪っていくかもしれません。この相手があなたの運命の人であるなら、結婚というイベントを通して更に絆を深め、いつまでも気配りを忘れずに、飽きさせることなく相手の気持ちをずっと惹きつけておかなければなりません。このように意中の相手に気配りを忘れず、ずっと愛され続けることが恋愛の究極の目的と言えるのではないでしょうか。

それでは恋愛とマーケティングの共通点を次ページで見ていきましょう!
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