営業のノウハウ/営業の商談・ヒアリング

鶴瓶師匠から世間話のコツを学ぶ

世間話は営業マンの必須科目ですよね。笑福亭鶴瓶師匠に世間話のネタ探しテクニックを学びます。

西野 浩輝

執筆者:西野 浩輝

営業ノウハウガイド

世間話で互いにリラックスしたいもの

あなたは世間話が得意ですか? 「世間話のスキル」これは営業マンの必須科目ですよね。商品説明スキルはあって当然のスキルですから、世間話は他人と差がつくポイントの一つと言えるでしょう。

あなたの周りには、先天的かと思われるくらい世間話の上手い人がいるかもしれません。しかし、そんな人は実は稀なんですよ。自分には素質やセンスがないと諦めないでくださいね。「世間話とは、アドリブではなく、練りに練られた計画的犯行であるべき」、これが私の持論です。

そもそも、なぜ世間話が大切なのでしょうか? それは、相手との緊張感をほぐし商談にスムーズに入るためです。加えて、本題とは別の観点から、あなたやあなたの会社、商品の魅力を伝えるイメージアップチャンスだからです。

世間話のネタの選び方

では一体どんなネタが適しているでしょうか?もっとも便利なのは天気、気候ネタですね。

日本は四季があり、天候にも種類があるので、自然とバラエティに富ませることができます。 季節の移り変わりから世間の服装の変化、旬の食べ物の話に膨らませることもできるでしょう。このネタのもっとも優れた点は1度仕入れたら年齢性別を問わず、全てのお客様に利用できる点ですね。

その際、単に「いいお天気になりましたね」、とか「ビールの美味しい季節になりましたね」、だけではなく、雑学、豆知識を追加してこそ一人前です。

例えば、「テレビで見たんですが、100年前と比較して、東京の11月の気温は100年前から4度上昇しているそうです。というのも百年前と比較して東京の川の総面積が埋め立てられ、4分の1に減少しているので、風の流れが悪くなり気温が下がらないそうですよ。」 なんて話すと、お客様にもなるほど!と思ってもらえるはずです。

あなたや商品の魅力を伝えよう

それ以外には、自分や自分の会社が取り組んでいる新しいことについて話すのも良いでしょう。肝心なのは、あなた(やあなたの会社や商品)の魅力を「さりげなく、嫌味なく」伝えることです。失敗ネタを披露して、イメージダウンをさせてはいけません。ネガティブな発言をするのは、それによって相手を褒めることに繋げられる場合だけにしましょう。

私の場合は、地震があった日などに、阪神大震災のボランティア活動で得た気づきについてお話ししたりします。あなたの会社が行っている福祉活動、扱う製品が社会にプラスの影響を与えたエピソードなどをやんわり伝わるとよいですよ。

理想は、そういった世間話を呼び水にしてうまく本題につなげること。ですから、本題と関連性のあるネタがよいのですが、初心者にはちょっとハードルが高いかもしれません。

だったら、笑いを取れるネタがいいですね。笑いというのは全員が同時に行う行為(反応)ですから一体感が生まれます。商談が始まる前に既に一体感が得られるということは、友好的な雰囲気作りができたわけですから、滑り出しとしては最高でしょう。「笑いを取る」。いや、これもかなり難しいですよね。

「笑い」といえば、その専門家の一人である笑福亭鶴瓶さん。私が好きな芸人さんの一人ですが、営業マンという立場から見ても、立派な師匠として仰ぐ点があります。


鶴瓶師匠がいつも面白いのは何故?

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