営業のノウハウ/営業の商談・ヒアリング

鶴瓶師匠から世間話のコツを学ぶ(2ページ目)

世間話は営業マンの必須科目ですよね。笑福亭鶴瓶師匠に世間話のネタ探しテクニックを学びます。

西野 浩輝

執筆者:西野 浩輝

営業ノウハウガイド

鶴瓶師匠は、いつもテレビで面白いネタを披露してくれますよね。どうしていつも次々と言えるのか皆さんはご存知ですか? そのヒントは彼のこんなエピソードにあります。

大阪~東京を仕事で行き来することが多いので、新幹線内で必ず、ネタにできるような面白い人を探すそうです。よくテレビで言ってますよね。「今日ここに来るまでに、こんなおもろいおっさん見ましたでぇ~」って。

そればかりか「今日はこんなおもろいことがあった」というのを、毎日ノートに記入しているとのこと。2005年1年間だけでも、なんと584個面白いことがあったとか。つまり毎日ノートにネタを書き貯めて読みかえすことで、全て頭の中に入ってしまい、どんなときでも切り返しに最適なネタがすっと浮かんでくるそうです。(日経ビジネスアソシエ2006年4月4日号「笑いの本質」より)

鶴瓶師匠のこの姿勢を、是非皆さんにも見習って欲しいのです。私の経験を元に営業マンへの活かし方をご案内します。

絶えず面白いことを探す

実は、私もいつも仕事にまつわるネタ探しをしています。「世間話に適したネタはないか」「わかりやすく説明するためにいいネタはないか」など。そして見つけた情報について、「どういう風に膨らませたら、仕事に使えるだろうか?」「何かいい利用法はないか?」とイマジネーションを膨らませています。全てのものに対してこのようにアンテナ立てて、考える習慣さえあれば、いくらでもネタは見つかるものですよ。

無意識に仕事の(世間話の)ネタ探しをしてしまう。そうでなくてはいけません。どうせ四六時中考えるなら、目標数字のことだけでなく、「どんなおもろいネタでお客様を惹きつけようか」と考えればずっと楽しいですし、最終的には数字を後押ししてくれるものです。

メモを取る習慣を持つ

何かを見つけたら、それをすぐ書き留めることが大切です。「あっ!」と思ったら即座にメモ。それができないときは、携帯電話のメモ機能を利用して、声で録音しています。でないと新しいことを見つける傍から、忘れていってしまいます。ですから私の手帳は胸ポケットに入るサイズ。枕元にもメモを常備しています。(手帳の選び方についてはコチラ) 手書きでメモを取る作業は脳が活性化されて賢くなるそうですよ。あなたの脳のためにも、手を使いメモを取りましょう。

私のこんな習慣を人に話したところ、「まるで芸人ですね!」と言われました。なんといっても、うまいネタを見つけたとき、またその活用法を思いついたときの快感といったらありません。実際それをお客様の前で披露する快感もあります。芸人さんもきっとこんな気分なのでしょうね。

プロとアマの差とは?

皆さんはどうですか?日頃から営業に必要なネタ探しをしていますか?お客様の前行ったときでだけ頑張ったり、頑張っている姿を見せようしていませんか。それでは、他のみんなと同じになってしまいます。

ではどういうところで差が出るか。それは、日常においてどれだけ頭を働かせられるかどうかです。鶴瓶師匠に限らず、その道のプロとは、いつも仕事のことを考えていて、どんな事象も自分の糧に変えてしまうのです。あるいは、「自分の仕事とかけ離れたことを、自分の仕事に活かすための創意工夫を怠らない人」と言ってもよいかもしれません。

皆さんも、営業のプロですよね。今日からまず、「年中無休の面白キャッチアンテナ」を立てましょう!

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