■ うなずきとあいづち
「うなずき」は、相手の話に合わせて頭を前に傾けるだけの単純な動作です。しかし、うなずきは心地よい会話には必要不可欠なものです。
友達が話しているとき、まったくうなずかないで聞いていると、しばらくして友達は話すのをやめてしまうでしょう。逆に、うんうんとテンポよくうなずきながら聞いていると、友達はどんどん話し続けるでしょう。
うなずきは、「もっと話してほしい」「よく理解しています」というメッセージを相手に伝える働きがあります。相手が話すのを促し、相手の考えが伝わっていることを示す重要なスキルなのです。
うなずきのスキルは難しくはありません。相手が話をはじめたら、とにかくうなずく。それが基本です。
慣れてきたら、相手の言葉に合わせて、うなずく深さを変えてみましょう。文章でいうと「、」のところで浅いうなずきを、「。」のところで深いうなずきを入れるようにすると、相手はより「聞いてくれている」と感じます。
「あいづち」も「うなずき」と同様に、相手が話すのを促し、相手の考えが伝わっていることを示す重要なスキルです。
あいづちのスキルも簡単です。相手の会話の切れ目に、タイミングよく「うん」とか「はい」とか、あいづちを入れればよいのです。
あいづちには、色々な種類があります。たとえば、「はい」「ええ」「うん」「そう」「ふーん」「へぇ」「ほぅ」「そうなんだ」「そうなんですか」「そうですね」「なるほど」「それで」「それから」などが挙げられます。
同じ「へぇ」でも声のトーンを変えるだけで、驚きの「へぇ」になったり、感心の「へぇ」になったりします。いろいろな「あいづち」を用途に応じて使い分けるのがポイントです。
「うなずき」と「あいづち」を上手に使うだけで、いまよりもずっと聞き上手になれるはずです。
■ 【特集】人間関係をよくする「聞く技術」 |
第1のスキル うなずきとあいづち |
第2のスキル オウム返し |
第3のスキル 開いた質問と閉じた質問 |
第4のスキル 受容と共感 |