プレゼンテーションにおける資料とは |
「うまい資料の作り方を教えて欲しい!」
というのは、多くの営業マンから寄せられるリクエストなのです。実は。
多くの営業マンが、パワーポイントの使い方は知っていても、それを使ってどのような資料を作ると効果的なのかを知らない。教えられていないのだから、当たり前なんですけどね。
そこで、実際に色々な資料を見せてもらうのですが、ほとんどの場合『3つの注意点』さえ意識すれば、一気に改善されるようなものばかりです。
この『3つの注意点』、どれもこれも初歩中の初歩です。でも、それだけにその初歩が守られていないと致命傷になりかねない。まずは『パワーポイント資料の作り方初級編』ということで、3つの点だけに注意してみてください。
文字は大きく、文字数は少なく
一番多い失敗がこれ。文字をビチーっと詰めこんでしまう。その結果、パッと見て、何を表しているのかがわからなくなってしまう。文字の大きさは最低でも18ポイント。できれば20ポイント以上が望ましいです。
あと、できるだけ体言止めを用いて、短くまとめましょう。
図・グラフを活用する
文字のサイズ・文字数だけでなく、そのビジュアル的なウェイトも関係してきます。1枚のシートが文字だけで形成するよりも、そのうちの一部を図・グラフで置き換えられないかを考えて見ましょう。
どうしても、図・グラフ化できないならば、キーワードを丸や四角で囲うだけでも効果的です。
あ、そうそう。よく内容とまったく関係ないイラストを載せているものを見ますが、それはほぼ何の効果も無いと思っていただいて結構です。どうせならば、そのイラストを内容に関連したものに変えられないかに知恵を絞ったほうがよいでしょう。
強調のポイントを目立たせる
図・グラフを使っている場合でも、うまく使うためには『強調』が必要です。例えば、企業の売上げ推移のグラフを掲載していたとします。その中のどこに注目して見ればよいのか? そのポイントを丸で囲って、そこにメッセージを書き込んでやる。そういったことが必要になってきます。
グラフは特に生データの状態では、読み手によってそのとらえ方が変わってくる恐れがあります。だから、あなたが『そのグラフをどう読むのか?』まで、キチンと資料の中で示してあげてください。
この3つの注意点、すべての前提となっているのは、『プレゼンの資料はそれだけで完結するものではない。あくまでプレゼンテーターの話を補助するものである』という認識です。
だから、資料だけで100%をわからせる必要はないかわりに、プレゼンテーターの話すスピードに追いついていくだけの『理解の早さ』は求められるわけです。
この認識と、3つの注意点。ぜひプレゼン資料を作成する際に意識してみてください。
■関連サイト
連載:イニシアティブ・セールスBasic
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