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イチロー、WBCインタビューのプレゼン術(2ページ目)

イチローのWBC後のインタビューご覧になりましたか? スピーチ・プレゼンを学ぶ上で非常に勉強になるんです。

野村 尚義

執筆者:野村 尚義

プレゼンテーション・企画力ガイド

私アイドルと言いながら…

イチローのスピーチには2つのたとえが入っています。ひとつ目は「私アイドルといいながらカワイクない奴は最悪で」というところ。このたとえがあることで、話がわかりやすくなります。

「侍が最終的に勝てないというのはカッコつかん」というのは価値観も含んだ話なので、少しわかりにくい。そこに「私アイドルといいながら…」の話を先にすることで、口先だけのカッコ悪さをわかりやすく伝えてくれています。

あとは、そのたとえネタをチョイスが少しコミカルな感じを演出してくれていますね。

色んなチームのユニフォームを着ました

もうひとつのたとえは、「韓国のユニフォームを着、キューバのユニフォームを着、色んなチームのユニフォームを僕は着ました」というところ。こちらはわかりやすくするためのたとえではありません。逆に少しわかりにくくなっています。

しかし表現がすごく印象的になります。自分の不調がジャパンの足を引っ張ったということを、逆に相手チームに貢献したと見ることで「色んなチームのユニフォームを着た」と表現している。詩的な表現ですね。

たとえの力

わかりやすさ・印象的な表現、両方の意味で使えるのが「たとえ」です。私自身は結構よくたとえ話は使うほうかなと思います。ぜひみなさんもチャレンジしてみませんか?
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