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「忙しい」を言い訳にしない対話術(3ページ目)

今回のテーマは家庭でのプレゼン術。仕事に追い回されると、ついつい怠りがちな家庭の対話。いかにして折り合いをつけるのかについてお話しします。若干、くどい表現になるのはご勘弁を。

野村 尚義

執筆者:野村 尚義

プレゼンテーション・企画力ガイド

「忙しくて、ごめん」と伝える

忙しくて時間がとれないのは、まぎれもない事実。やっぱり、そこは謝るべきなんじゃないかと思います。ついつい私たちは、謝るべきタイミングで言い訳をしてしまったり、無茶な理由をつけて相手を責めたりしてしまいます。

それは、いわゆる自己防衛本能がなせるわざ。ついついやってしまうのもわかるのですが、相手の立場で考えると、それはやるべきでないことがわかります。

「忙しいから仕方がない」ではなくて、「忙しくて、ごめん」のほうが、家族の心は癒されるんじゃないですかねぇ。そしてその言葉と一緒に、おみやげの花束のひとつでも付けてみてはいかがでしょう。

「いまさら家族に花束なんて恥ずかしい」という声をよく聞きますが、私は全然恥ずかしくないです。それで家族が喜んでくれるなら万々歳だし、多少の出費も痛くない。

私はあなたを想っています

結局のところ、要は「私は家族である、あなたのことを想っていますよ」ということが、いかに伝わるかだと思うのです。いままでは忙しくすること自体で、それを伝えようとしてきたわけですが、その方法が間違っているせいで、うまく伝わらなかった。

なぜ伝わらなかったのかというと、「忙しいから自分を許して」というのは自分目線だから。相手目線で考えていないから。「時間がない制約のなかで私ができる、相手にとって最良の行動とは何だろうか?」そんな風に考えることができれば、よい結果も近づくはずですし、そんな風に考えられる自分にも誇りが持てるんじゃないかと思うわけです。自戒の念もこめて。

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