なかなか自信を持ってくれない部下に悩んでいませんか? 優しく励ましたり、厳しく叱っても、どうも効果がない……。その原因は実はあなたが大事なことを忘れていることにあるのです。ついつい忘れがちなこの「大事なこと」とは何でしょう?

《CONTENTS》●「できません」「難しい」を繰り返す部下(1P目)●「できない」世界をしっかり見てもらおう!(1P目)●「できる」世界をしっかり見てもらおう!(2P目)●現実に向き合えば、部下は自ら答えを見つける(2P目)

「できません」「難しい」を繰り返す部下

部下は「できません」と言うことで逃げているのかもしれません
「それは私には難しすぎてできません」
「いろいろ努力していますが、なかなかできません」

あなたの部下に、こんなふうに「できません」「難しい」を繰り返す部下はいませんか?

謙虚さは仕事において大切ですが、それが「自信のなさ」になってしまうと、新たなチャレンジや積極性が失われ、部下の成長を止めてしまいます。

こんなときに上司が「ちゃんとできているよ」「君ならできるよ」と励ましても、「そうですか。でも……」と部下にはぐらかされ、効果はあまりありません。

実はここで上司に必要なのは、部下を元気付けようとする「優しさ」や「暖かさ」ではないのです。「優しさ」や「暖かさ」は部下の「できません」「難しい」を助長してします。なぜなら、部下は「できません」「難しい」と言うことで、本当に自分の現実と向き合うことを避けている場合が多いからです。

こんな部下に必要なのは、しっかりと現実に向き合ってもらうこと。そして、それを促す「強さ」「厳しさ」が上司には求められるのです。

「できない」世界をしっかり見てもらおう!

たとえば、「それは私には難しすぎてできません」という部下に対しては、「何が難しいのか?」「何ができないのか?」を徹底的に質問してみましょう。

漠然と「難しい」「できません」と言うことは、実はそんなにキツイことではありません。なぜならば、だれだって完璧な人間ではなく、難しいこと、できないことは誰にでもあるからです。しかし、改めて、自分にとって「難しい」こと、「できない」ことを具体的に問われて、それと向き合うことは楽ではありません。

もしかすると、具体的に難しいことやできないことを質問しようとしても、自分自身と向き合うのを恐れて、「全部が難しいです」「全然できません」という答えをする部下がいるかもしれません。

そんなときでも、「具体的には?」「特に難しいのは?」というように質問を重ねながら、部下にしっかり自分自身と向き合ってもらいましょう。最初は避けていた部下も、上司が質問してくれることでだんだんと向き合うことができるようになってきます。

上司であるあなたは、部下がどれだけ具体的でリアルに自分にとって難しいことやできないことを把握しているかに注意していくだけで十分です。部下がしっかりと現実を把握できたときには、腹が据わり、それを克服するために何をすればいいのか、また逆に自分はすでに何ができているのかに気づき、自信を持てるようになります。

部下を安易に励ますのではなく、まずは「何が難しいのか?」「何ができないのか?」と質問してみましょう。でも、それでうまくいかない場合もあります。そんなときには次ページで紹介する方法を試してみてください。

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