コーチングのスキルは学んだけれど、実際にはなかなか使えない、使ってみてもうまくいかない……。そんな経験ありませんか?実はスキルよりももっと大事なことがあるのです。それは「相手の立場に入る」こと。そのコツと訓練方法をご紹介します!

《CONTENTS》●「説教癖が抜けません……」(1P目)●相手の立場に入ることがカギ(1P目)●第1ステップ:相手が話している対象をつかむ(2P目)●第2ステップ:相手が話している対象を見ながら横にいる(2P目)

一瞬で相手の立場に入る方法(後編)

「説教癖が抜けません……」

ついついアドバイスしてしまう……

「部下の話をまずは聴こう」
「部下のやりたいことを質問しよう」
「部下の素晴らしいこ点を認めよう」

コーチングの本を読んだり、管理職研修を受けて、部下の力を引き出すことの大切さはわかっていて、教えられたことを実行しようとしている。でも、ついつい、部下に自分の意見を押し付けたり、説教をしてしまう……。

こんなこと「わかっちゃいるけど、やめられない」という人はいませんか?

また、本に書いてあるとおり、部下に質問を投げ掛けている。また、できるだけこちらの意見は我慢して、部下の話を聴いている。でも、なかなか話が続かないし、部下の意見を引き出せたり、ましてや部下の力を引き出すというところまではいかない……。

もしかしてあなたは「やっているけど、うまくいかない」人ではありませんか?

実はコーチングをするためには、どんな質問をしたらいいとか、何を伝えたらといった表面に出てくるものよりも、表面には見えない大事なものがあるのです。

相手の立場に入ることがカギ


コーチングでスキル以上に大事なものとは、「意識のあり方」です。

これまでと同じように、どこかで「部下は教えてやらないとわからない」「自分のほうが優れた存在だ」というように、部下よりも自分を上に置いた立場でかかわっていては、コーチングになりません。質問や伝え方といったスキルを学ぶだけでなく、「意識のあり方」を変える必要があるのです。

ただ、「意識のあり方を変えなさい」と言われても、具体的にどうしたらいいのかわかりませんよね。もう少し具体的にわかりやすく言うと、それは「相手の立場に入る」ことです。あなたが上司であれば、上司という一歩上の立場から、自ら降りて、部下の立場に入ることです。

すでに「相手の立場で考えよう」「部下と同じ目線で見てみよう」といった言葉を聴いたことがあるかもしれません。これは単なる心構え、お題目ではありません。なぜなら実際に実行することがとっても重要だからです。

部下の力を引き出せる上司はもちろんのこと、お客から信頼されている営業マンなど、デキるビジネスマン・ビジネスウーマンは、この「相手の立場に入る」達人です。

では、どうやれば「相手の立場に入る」ことができるのでしょう? 今回と次回にわたって、相手の立場に一瞬に入る方法をお伝えしていきます。

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