コーチング/人材育成・組織作り

部下の話を黙って聴いていてはいけません 単なる“いい上司”ではダメ!(3ページ目)

「余裕があったらコーチングするけれど」という管理職もいますが、余裕がない時こそコーチングです。「コーチング」=黙って話を聴くことと思っていませんか? それは大きな間違いですよ。

宇都出 雅巳

執筆者:宇都出 雅巳

コーチング・マネジメントガイド

ナイスな関係ではなく、リアルな関係を目指す

こうやって中断をしながら、話の核心にストレートに入っていくことは、部下にとっても必ずしも心地よいことではないかもしれません。

上司の意見を押し付けられるよりも、真実に直面されることのほうが辛い場合もあります。「嫌な上司だなあ」と思われるかもしれません。でも、それでOKです。コーチングとは決して“いい人”になったり、部下に好かれる関係を築くことではありません。

こんな言葉があります。

「コーチングの関係はナイスな関係ではなく、リアルな関係である」

つまり、単なる親しい関係ではなく、正直な関係であり、事実・真実としっかり向き合う関係です。あなたの部下との関係はどうですか?

中断することを恐れず、しっかりと相手の話を聴く。そのことからリアルな関係が始まります。そこには余計なゴマカシや言い訳は存在しません。腹の探り合いに無駄な時間を使うこともありません。

今まで、あなたはどれだけ無駄な時間を使ってきたでしょう? 今もどれだけ使っていますか? そしてあなたはこれからどうしたいですか?

まずは“中断”することから始めてみましょう。

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■傾聴において要所要所で話の内容を確認することは重要
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