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9つのマスがあなたをパワーアップ!(1)

一見、何の変哲もない9つのマス。しかし、これがあなたの思考力を大きくパワーアップします。その名も「マンダラート」。この開発者である今泉浩晃さんにお話をうかがいし、ビジネスにおける活用法をご紹介します。

宇都出 雅巳

宇都出 雅巳

コーチング・マネジメント ガイド

大学時代から速読教室に通い始め、10を超える速読法を学び、行政書士、宅建、公認会計士試験など、試験勉強で実践研究を重ねる。その中で記憶術も実践。また、20年以上にわたりプロフェッショナル・コーチとして経験を重ねる。その経験に認知科学の知見を加えた独自の学習法・成長法を確立し伝えている。著書は25冊以上。

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見たところ、何の変哲もない9つのマス。しかし、これがあなたの思考力を大きくパワーアップします。その名も「マンダラート」。今回から2回にわたって、この「マンダラート」の開発者である今泉浩晃さんにお話をおうかがいし、ビジネスやマネジメントにおける活用法を紹介します。

企画の第一歩は「ステップバック」

(株)ヒロアートディレクションズ 代表取締役・今泉浩晃さん「人間社会のあらゆる問題はデザインの手法で解決できる」と主張するデザインコンサルタント。桑沢デザイン研究所を経て独立。グラフィックデザインを皮切りに商品のデザイン、経営のデザインへと領域を広め、遂に思考のデザインへと立ち至る。その成果の1つが「マンダラート」。考え方だけではなく、誰もがやさしく実践していけるようにと「ツール」のデザインまでしてしまうところが、デザイナーの面目躍如。自らデザインした「思考の道具」を使って、経営デザインのコンサルティングを行っている。
――今泉さんはこれまで企業に対するコンサルティングを数多くされ、多くの企画を創られていますが、企画に関して読者に何かアドバイスをするとしたら何でしょう?

今泉:企画に限らないことですが、まずは「ステップバック」することが重要です。「ステップバック」とは一歩下がってみること。企画であれば、いきなり企画の内容を考えるのではなく、まずは企画を考えるにあたって、「何を考える必要があるのか?」をリストアップしてみるんです。

――なるほど。ついつい、企画の具体的内容をすぐに考えはじめがちですが、その前に全体を見回してみるんですね。

今泉:企画の内容にしても、その企画を誰に伝えるのかによって変わってきます。つまり、「誰に伝えるのか?」を考える必要があるんです。そこがはっきりしていなければ、企画の具体的内容を考えても無駄骨に終わる可能性があります。そのほか、「誰のためなのか?」「目的は何なのか?」など、考える必要がある点はいろいろあります。

――確かに大事なことなのに忘れがちですね。

今泉:そうなんです。そのためにも、まずはマンダラートの真ん中のマスにテーマを載せてみることです。例えば、「○○企画立案にあたって」と書いて、「何を考える必要があるだろう?」と思いながら眺めてみる。すると、「あれについて考えなきゃ」「あれも押さえておく必要があるな」と、いろいろなことが浮かんでくるはずです。周りに8つの空白のマスがありますから、そうやって浮かんだものを、どんどんと書いていきます。

 

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