迷わず中断し、核心を聴いていく
部下の話を聴いていて、こんなふうに感じることはありませんか?●焦点が定まらず、脈絡のない話を続けている
●テーマからだんだんとずれて細部の話になっている
●話の核心部分に触れず、周辺の話ばかりしている
こんなふうに感じたら、迷わず話を中断して部下に自分が感じていることを伝えましょう。怒る必要もなければ、びくびくする必要もありません。自分が感じた事実を淡々とありのまま伝えるんです。こういった場合、部下のほうも同じように感じている場合が多いものです。
遠慮せずに、しっかりと中断して自分が感じていることを正直に伝えましょう。そして、伝えた後が大事です。よくやりがちなのが、
「整理して話せ」
「核心部分を話せ」
などという指示・命令をすることです。
さらには、「だからお前の話を聴いてもだめなんだ」とばかりに自分の意見を述べ始めることです。あなたも1回や2回、身に覚えがあるのではないでしょうか? これではコーチングになりませんし、部下の答えや可能性を引き出すことはできません。
中断して自分の感じていることを伝えたら、「どう思う?」と質問して、相手の反応、状態をよく見守っていきます。「もっとも言いたいことは何?」といった質問をしてもいいでしょう? とにかく、再び、相手に意識を向けて聴いていきます。
ここから、あなたと部下の間に新しい関係が生まれてきます。