ますます仕事の中で増えてくる「プレゼンテーション」。視線や身振り・手振りのの使い方を教えるプレゼンテーション講座も人気を集めています。確かに見かけは大事ですが、本当に大事なものは何でしょう? 巷の常識のウソも暴きながら、プレゼンテーションの本当のコツを教えます。
《CONTENTS》●増えてきたプレゼンテーション(1P目)●ボディランゲージはどれぐらい重要?(1P目)●「メラビアンの法則」のウソ(2P目)●内容や身振り・手振りの奥にあるのは?(2P目)●「何を伝えたいのか? 伝えて得たいものは?」(3P目)●「相手はどうなりたいのか? 何を求めているのか?」(3P目)●プレゼンテーションとは「プレゼントを贈る」こと(4P目)●プレゼントに「思い」はこもっていますか?(4P目)
増えてきたプレゼンテーション
“プレゼンする”ことは仕事の一部に |
こんなシーンは今や珍しいことではありません。パソコンや液晶プロジェクターがコンパクトになり、価格も下がり、こんなプレゼンテーションの場面が仕事の中で増えています。そんな中、プレゼンの効果的なやり方を教えるプレゼンテーション講座もビジネスマン・ウーマンの人気を集めていますが、ちょっとそこに問題が……。
ボディランゲージはどれぐらい重要?
そんな多くのプレゼンテーション講座で、必ずといっていいほど伝えられるのが、ボディランゲージ、つまり姿勢や身振り・手振りの重要性です。何かの研修でこんな話を聴いたことはありませんか?「コミュニケーションにおいて、話の内容はたった7%しか伝わっていません」
残りの93%は、話し手の身振り・手振り、声の質・大きさ・テンポなど。大事なように思える話の内容よりも、ボディランゲージをはじめとする言葉以外の情報が重要だというのです。
確かに、「元気です」という言葉をいかにも元気なさそうに話したら、「元気ではない」というメッセージのほうが伝わるでしょう。でも、仕事のプレゼンテーションの場合でも同じことが言えるのでしょうか?
実は、この7%とか93%といった数字は、仕事でのプレゼンテーションはおろか、日常のコミュニケーションには適用できないものなんです。
有名なあの「法則」はウソかも?! 次ページへ>>