コーチング/目標達成・プロジェクト進行

あなたの目標を磨き上げる6ステップ・後編(2ページ目)

さまざまな角度から、あなたの目標を磨き上げていく6ステップ。今回はその後編です。各ステップにはそれぞれ問いがあり、それを自分に問いかけるだけです。さあ、あなたの目標をピカピカにしていきましょう。

宇都出 雅巳

執筆者:宇都出 雅巳

コーチング・マネジメントガイド

第5ステップ:自分が持つ資質を伸ばしていく目標を立てる

今回紹介した目標設定の方法をはじめ、さまざまな手法が満載の本

「あなたがすでに持っている資質の中で、“これをさらに伸ばせば望む状態の実現に役立つ”と思うものは何ですか?」

これが第5ステップの問いです。

第4ステップまでで、あなたが望む状態はとても明確になりました。今度は自分が今すでに持っている資質に目を向けて考えましょう。望む状態を思い浮かべながら、現在の自分自身も見つめて、何を伸ばしていくのかに意識を向けるのです。

このときのキーワードは「もっと」です。

望む状態を手に入れるために、「もっと」何が欲しいのかをハッキリさせれば、それが目標になります。例えば、「毎日の生活の中で、もっとストイックに自分を鍛えたい」などです。

このステップを進めるうえで前提となっている考えがあります。それは、「人はすでに望む状態を達成するためにすでに必要な資質を持っていて、それを使うことができる」というものです。

そんな前提に立って、自分自身を見つめてみましょう。あなたにはたくさんの素晴らしい資質があります。そして、そのいくつかはあなたがなりたい姿になるために役立つものでしょう。好奇心を広げて探してみてください。

第6ステップ:すでに望む状態を達成したとして目標を立てる


「もし、すでに望む状態を達成しているとしたら、あなたはどう振舞いますか? もっとどんな行動をとるでしょう?」

これが第6ステップ、最後の問いです。

これまでの第5ステップまでは、まだ望む状態を達成していない点から、目標を設定してきました。しかし、最後の第6ステップでは、すでに達成しているところから考えてみるのです。

ばかげていると思う人がいるかもしれませんが、ためしに「もし、すでに望む状態を達成しているとしたら……」と問いかけてみましょう。
これまでの問いとは全然違う感覚を体験するはずです。なぜなら、望む状態を達成していない自分から解放された新しいところから考えられるからです。

例えば、「引き締まった身体になっているとしたら」とすると、「楽しみながらスポーツをしたり、身体を動かしている」という行動が思い浮かぶかもしれません。もしかしたら、これ自体が望む状態である場合もあるでしょう。

さて、あなたは第1ステップから第6ステップまで、目標を磨き上げてみていかがだったでしょう? どのステップの目標には、それぞれすぐれた点があります。目標を設定する中で、すべてのステップを踏むことで、あなたにとって本当に意味のある目標を設定することができるのです。

6つのステップを活用し、ぜひ磨き上げた目標を持って、今年を過ごしましょう!

【参考書籍】
■ 『ロバート・ディルツ博士のNLPコーチング』(ロバート・ディルツ著 佐藤志緒訳 田近秀敏監修 ヴォイス刊)

【関連サイト】
■「あなたの目標を磨き上げる6ステップ・前編」
■「人生の成功に必要なのはたったこれだけ!?――できる男に必須の3つの資質」
■「環境・仕組みづくりが行動継続・目標達成のカギ」
■「目標を持たないあなたは行き先を決めずに歩いている――目標設定のロケットを噴射せよ!」
■「手帳があなたの1年、さらには人生全体を左右する――手帳はあなたの名コーチになる!」
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