コーチング/目標達成・プロジェクト進行

あなたの目標を磨き上げる6ステップ・前編(2ページ目)

「あなたの今年の目標は何ですか?」 簡単な問いですが、あなたにとってとても重要な質問です。今回と次回の2回にわたって、目標を設定し、磨き上げるステップを紹介します。一緒に目標を設定していきましょう!

宇都出 雅巳

執筆者:宇都出 雅巳

コーチング・マネジメントガイド

第2ステップ:あなたが抱える問題と正反対の目標を立てる

あなたが望むものを手に入れている人は?

「やめたいこと・避けたいことの代わりに、あなたが望むことは何ですか?」

これが、第2ステップの問いです。

第1ステップでは、あなたがやめたい・避けたいことを否定した目標を設定してもらいました。今度はそれとは正反対の望ましい状態を想像し、そこから目標を設定するのです。

●「太りすぎの身体にならない」→ 「引き締まった身体になる」
●「会社の会議で発言できないことを克服する」→ 「会社の会議で積極的に発言する」
●「クレジットカードの支払いに苦しまないようにする」→ 「お金に余裕のある生活をする」

いかがでしょう? このように、第1ステップで表現した否定形の目標を肯定形に直していくだけでも、最初よりも、元気が出る目標に感じられるでしょう。

ただし、こうやって表現しても、やめたいこと・避けたいことから、まだ完全に離れることはできません。「引き締まった身体になる」といっても、ついつい「太りすぎの身体」と比較して思い浮かべてしまうからです。

これでは、心の中に葛藤や対立が残ってしまい、目標達成に向かって一直線に邁進するのは難しくなります。

それでは、次の第3ステップに移りましょう。

第3ステップ:具体的なモデルとなる人を挙げて目標を立てる


「あなたが望む状態をすでに達成している人は誰ですか?」

これが第3ステップの問いです。

あなたが望む状態をすでに達成している人、手に入れている人を、身の回りの人、有名人、さらには歴史上の人物から探してみてください。

●「引き締まった身体になる」→ 元サッカー日本代表の中田英寿さん
●「会社の会議で積極的に発言する」→ 同じチームの黒田さん
●「お金に余裕のある生活をする」→ 「幸せな小金持ち」の本田健さん

いかがですか? やめたいこと・避けたいことからは焦点がすっかり外れ、より具体的にあなたが望む状態が明確になってきたでしょう。

「ヒデのような引き締まった身体になる!」

第2ステップの「引き締まった身体になる!」と比べると、より元気が出る目標になりましたね。

しかし、一方で、自分とは違う外部のモデルを用いているので、自分には手の届かない目標になりすぎてしまい、自分との不一致感が生まれがちです。

それでは、どうすればよいのか。次の第4ステップについての続きは次回の記事でお届けします。

今年をよい年にする目標づくり。あなたも是非第1ステップから第3ステップまでを、まずは実践してみてください。

あなたの目標を磨き上げる6ステップ・後編こちらから


【参考書籍】
■ 『ロバート・ディルツ博士のNLPコーチング』(ロバート・ディルツ著 佐藤志緒訳 田近秀敏監修 ヴォイス刊)

【関連サイト】
■「人生の成功に必要なのはたったこれだけ!?――できる男に必須の3つの資質」
■「環境・仕組みづくりが行動継続・目標達成のカギ」
■「目標を持たないあなたは行き先を決めずに歩いている――目標設定のロケットを噴射せよ!」
■「手帳があなたの1年、さらには人生全体を左右する――手帳はあなたの名コーチになる!」
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