第2ステップ:あなたが抱える問題と正反対の目標を立てる
あなたが望むものを手に入れている人は? |
「やめたいこと・避けたいことの代わりに、あなたが望むことは何ですか?」
これが、第2ステップの問いです。
第1ステップでは、あなたがやめたい・避けたいことを否定した目標を設定してもらいました。今度はそれとは正反対の望ましい状態を想像し、そこから目標を設定するのです。
●「太りすぎの身体にならない」→ 「引き締まった身体になる」
●「会社の会議で発言できないことを克服する」→ 「会社の会議で積極的に発言する」
●「クレジットカードの支払いに苦しまないようにする」→ 「お金に余裕のある生活をする」
いかがでしょう? このように、第1ステップで表現した否定形の目標を肯定形に直していくだけでも、最初よりも、元気が出る目標に感じられるでしょう。
ただし、こうやって表現しても、やめたいこと・避けたいことから、まだ完全に離れることはできません。「引き締まった身体になる」といっても、ついつい「太りすぎの身体」と比較して思い浮かべてしまうからです。
これでは、心の中に葛藤や対立が残ってしまい、目標達成に向かって一直線に邁進するのは難しくなります。
それでは、次の第3ステップに移りましょう。
第3ステップ:具体的なモデルとなる人を挙げて目標を立てる
「あなたが望む状態をすでに達成している人は誰ですか?」
これが第3ステップの問いです。
あなたが望む状態をすでに達成している人、手に入れている人を、身の回りの人、有名人、さらには歴史上の人物から探してみてください。
●「引き締まった身体になる」→ 元サッカー日本代表の中田英寿さん
●「会社の会議で積極的に発言する」→ 同じチームの黒田さん
●「お金に余裕のある生活をする」→ 「幸せな小金持ち」の本田健さん
いかがですか? やめたいこと・避けたいことからは焦点がすっかり外れ、より具体的にあなたが望む状態が明確になってきたでしょう。
「ヒデのような引き締まった身体になる!」
第2ステップの「引き締まった身体になる!」と比べると、より元気が出る目標になりましたね。
しかし、一方で、自分とは違う外部のモデルを用いているので、自分には手の届かない目標になりすぎてしまい、自分との不一致感が生まれがちです。
それでは、どうすればよいのか。次の第4ステップについての続きは次回の記事でお届けします。
今年をよい年にする目標づくり。あなたも是非第1ステップから第3ステップまでを、まずは実践してみてください。
●あなたの目標を磨き上げる6ステップ・後編はこちらから
【参考書籍】
■ 『ロバート・ディルツ博士のNLPコーチング』(ロバート・ディルツ著 佐藤志緒訳 田近秀敏監修 ヴォイス刊)
【関連サイト】
■「人生の成功に必要なのはたったこれだけ!?――できる男に必須の3つの資質」
■「環境・仕組みづくりが行動継続・目標達成のカギ」
■「目標を持たないあなたは行き先を決めずに歩いている――目標設定のロケットを噴射せよ!」
■「手帳があなたの1年、さらには人生全体を左右する――手帳はあなたの名コーチになる!」