コーチング/営業力アップ

売れる営業マンが沈黙を守れるワケ あなたには話が“見え”ますか(4ページ目)

あなたは人の話をよく聴こうとするとき、どうしますか? 耳を傾けて聴きますか? 実は耳を傾けることによって、逆に聴けていないかもしれません。なぜなら、話が「見えていない」からです。

宇都出 雅巳

宇都出 雅巳

コーチング・マネジメント ガイド

大学時代から速読教室に通い始め、10を超える速読法を学び、行政書士、宅建、公認会計士試験など、試験勉強で実践研究を重ねる。その中で記憶術も実践。また、20年以上にわたりプロフェッショナル・コーチとして経験を重ねる。その経験に認知科学の知見を加えた独自の学習法・成長法を確立し伝えている。著書は25冊以上。

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コーチングの聴き方の基本中の基本

人間は五感を使いながら生きています。コーチは常に好奇心を持ってクライアントに意識を向け続けることが重要ですが、意識を向ける対象として、クライアントが体験している五感はもっとも基本的なものです。相手の話を見る・聞く・感じるはコーチングの聴き方の基本中の基本です。

人生の“ビジョン”といいます。言葉どおり、将来の夢を描くとき、多くの人は視覚を使ってイメージを描きます。部下やお客が描く夢を一緒に見ながら話をすることはとても重要です。

また、人が持っている信念や思い込みは多くの場合、両親や自分自身の内なる声となっています。自分の内面に意識を向けると、「そんなことできるわけない」「いやできるはずだ」なんていう声が聞こえていませんか?人はそんな内なる声を聞きながら、自分の行動を進めたり、ストップさせたりします。部下がどんな信念や思い込みを持っているかを知るには、相手が聞いている内なる声に耳を傾けることが大事です。

そして、人の感情は身体の感覚と強く結びついています。「胸がワクワクする・ドキドキする」「なにかしっくりこない」「腹の底から出てくる怒り」など、喜怒哀楽は身体のどこかの感覚につながっているのです。部下の気持ちを知るためには、相手が感じている重さ・軽さ、熱さ・冷たさなどを感じようとすることがとても助けになります。

まずは手始めに自分の見ているもの、聞こえているもの、感じているものに意識を向けていきましょう。自分でも思いがけない発見をする可能性があります。そして、部下や周りの人の見ているもの・聞こえているもの・感じているものに意識を向けていきましょう。そこからコーチングが始まっていきます。

ぜひやってみてください。


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