キャリアプラン/キャリアアップの方法

成功へと導く「7つの習慣」とは(2ページ目)

キャリアを開発するためには、まず、能力を開発することが前提となります。そもそも「能力」とは何かを読者の皆さんは考えたことはありますか?名著「7つの習慣」はそのヒントを与えてくれます!

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

「能力開発」のバイブル-「7つの習慣」とは

時間は有限!目的を明確化し、優先順位をつけよう!
今月初旬、マレーシアに行ったのですが、帰路、クアラルンプール国際空港で乗り継ぎの時間があったので、ブックストアに立ち寄りました。勿論、洋書が置かれているのですが、この「7つの習慣」-The Seven Habits of Highly Effective People-が平積みで置かれていました。

実は3年前の2005年の秋になりますが、アメリカのフィラデルフィアにある母校、ペンシルバニア大学のブックストアでも同じ光景でした。つまり、この本は国籍や時代を越えて、価値のある本であることを改めて認識しました。

私のこの本との出合いは10年以上も前で、日本でも売れる前のことでした。どういう経緯かは忘れましたが、当時の小さな事務所を訪ねると、この本を和訳された方の一人であるスキナーさんから直接お話を伺いました。私風にアレンジして、20~30代のビジネスパーソンに役立つようにお話したいと思います。

3つのステージ

3つのステージとはまずは「依存」のステージ、次に「自立」のステージ、最後に「相互依存」のステージです。「依存」のステージとは会社へ入社してから管理職になる前までの段階とイメージしてよいでしょう。「自立」のステージは管理職以降のイメージ、「相互依存」のステージは上級管理職、経営職のイメージです。

洋書を読むと理解できますが、「依存」がdependence、「自立」がin+dependence、「相互依存」がinter+dependenceです。

「依存」から「自立」に向けての習慣とは

「依存」から「自立」のステージに上がるためには3つの習慣が必要です。

1つ目は「主体性を発揮する習慣」です。当事者意識といいましょうか、誰かの指示を待つということではなく、自ら考え、実行に移すという行動習慣です。

2つ目は「目的を持って始める習慣」です。目的がなければ行動を起こすことすらできません。ビジョン(在りたい姿、理想の姿)やゴール(目標)と置き換えてよいでしょう。それらが明確になればなるほど、モチベーションも上がり、目的に沿わないことは捨てるという行動習慣に繋がり、選択と集中を導きます。

3つ目は「重要事項を優先するという習慣」です。時間は有限です。Time is
money.というよりはTime makes money.といえる今日、時間生産性はより重要な視点です。”残業が美徳である”という価値観は既に過去の産物であり、ワーク・ライフ・バランスと言う言葉がありますように、いかに残業を減らすかを考える時代となりました。お尻(デッドライン)を決め、重要度や緊急度、実現可能性の見地から仕事の順番を決め、それぞれの仕事単位の時間工数を年・月・日単位で決めて取り掛かることが生産性を高めていきます。

以上の3つの習慣が確立した結果、「自立」のステージが待っています。「私的成功への扉」と考えてよいでしょう。

次のページでは、自立から相互依存のステージに向けての3つの習慣を考えましょう。
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