ボサボサの髪
▲オーナー経営者のリクエストに応えるため、三木谷氏は3日徹夜 |
その当時の三木谷氏を、増田社長は次のように評価する。
『「ネット経営者といえばドライな印象を与えるが、ねばり強さも併せ持つ」と、レコードのレンタル店を皮切りに流通変革を先駆けたカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)社長の増田宗昭は評する。
三木谷は大学卒業後に日本興業銀行に入行。企業の合併・買収(M&A)を担当していた95年に、CCCの依頼で米ディレクTVとの合弁設立交渉を仲介した。三日間徹夜で、ぼさぼさ髪の青年がつくり上げた事業計画は緻密(ちみつ)そのもの。増田は初めて出会った三木谷に「思わずうなった」という。』(日本経済新聞朝刊、2002年2月4日より引用)
多くの困難を乗り越えながら、徒手空拳で事業を拡大させてきたベンチャー企業の創業者は孤独である。それだけに、自分のために必死に働いてくれる人間ほど心強いものはない。
また、ベンチャー企業の創業者は、体面よりも成果を求める。その気質を三木谷氏は見抜いていたのだろう。もし相手が大企業であれば、そのトップに「ぼさぼさの髪」で会うわけにはいかない。
三木谷氏が意識的に「ぼさぼさの髪」を演出したわけではないが、それに象徴されるひたむきな姿勢が、オーナー経営者という“オヤジ”の心をつかんだのは確かだ。
▼楽天社長 三木谷浩史氏 関連リンク
・careervitamin interview[メールビジョン]
・人間図書館
・ビジネスは最高のエンターテインメント[楽天]
▼関連リンク from All About「キャリアプランニング」
・なんでもランキング「憧れの経営者は?」
・松井道夫氏「引き算の決断」
・「夢に日付を」 ワタミ渡邉美樹社長 インタビュー!
・クマガイ式「成功哲学の真髄」