楽天 三木谷浩史社長
楽天 三木谷浩史社長 5年兵庫県生まれ。88年一橋大学商学部卒業、日本興業銀行入行。93年ハーバード大学MBA取得。95年興銀退行、独立。97年MDM(現楽天)設立。2000年同社店頭公開
昨年末、プロ野球球団新規参入を巡り、楽天とライブドアが激しい争奪戦を繰り広げた。このニュースは連日メディアで取り上げられ、楽天三木谷浩史社長とライブドア堀江貴文社長の知名度を、一気に全国区のものとした。(参考:なんでもランキング「憧れの経営者は?」

特に“ホリエモン”ライブドア堀江氏は、「Tシャツ社長」という斬新なイメージやテレビ出演、さらにニッポン放送株の取得関連で、その後もメディアを湧かせた。知名度の向上という点では、堀江氏に軍配が上がりそうだ。

しかし、球団参入という「実」の面で、三木谷氏が確実に成果を挙げた点を忘れてはならない。この記事では、球団の重鎮たちを口説き落とした三木谷氏の“オヤジキラー”としての交渉術・仕事術を、キャリアを考えるヒントにしたい。


ヒゲを剃った三木谷氏 vs Tシャツ姿の堀江氏

ライブドア 堀江貴文社長
ライブドア 堀江貴文社長 72年福岡県生まれ。96年東大在学中に「オン・ザ・エッジ」(現ライブドア)設立。97年東大中退。2000年東証マザーズ上場
さまざまな議論はあるが、球団新規参入の明暗を分けた1つの分岐点がある。それは記者会見や交渉の場に、Tシャツ姿で現れ普段のスタイルを崩さない堀江氏と、自慢のヒゲをさっぱり切り落とし、スーツ姿で登場する三木谷氏に象徴される、交渉への姿勢の違いだ。

今回の「球界再編」は、選手と球団の関係が悪化し、ストライキが取り沙汰されるなど、旧態然とした球団オーナーの体質が明らかになっていた。つまり、2社が日ごろ付き合うネット関連企業とは、全く異なるタイプの人種なのだ。

それに対しライブドア堀江氏は、あくまで自分流のスタイルを貫いた。たびたびバラエティー番組に登場、従来の経営者像をくつがえす発想が10代・20代の強い支持を集める。反面、50代・60代のサラリーマン経営者から、反発を買う部分もあったかもしれない。