「未来志向」と「現在志向」

ビジョンはキャリア開発のエンジンです!

ビジョンはキャリア開発のエンジンです!

「未来志向」の考え方とはキャリアエンジン(キャリアを構築する上での動機付け)を未来に置く考え方です。10年後、5年後の在りたい姿(理想像や目的地)を具体的にイメージします。そのビジョンの達成に向けて、採るべきアクションプラン(戦略)を策定し、それに従って行動していくという考え方です。

「現在志向」の考え方とは“今、ここ”に注力することによって、その延長線に新たなキャリアが獲得できるという考え方です。今、やるべきこと、やらなければならないことを明確にし、使命感や責任感を持って取り組んでいく結果として、次なる世界が見えてくるという考え方です。

計画的偶発性(プランドハップンスタンス)理論という考え方がありますが、これはいわゆる現在志向のスタンスであり、極論すればキャリアプランは不要であるという立場に立つものです。つまり、その時の出会いや出来事によって、それが節目や転機となり、キャリアは形成されていくという考え方です。(詳細は「計画的偶発性(プランドハップンスタンス)理論とは?」の記事を参照)

“今、ここ”を大切にし懸命に生きていれば、未来のキャリアを見い出すことができるということでしょう。キャリアビジョンに囚われすぎると、その目的達成のためだけに注力するため、“いま、ここ”で、新たなチャンスを見逃してしまうことがリスクと捉えられるのです。

どちらの視点が重要なのか?

さて、読者の皆さんは、未来志向と現在志向、どちらのスタンスでしょうか?今一度、考えてみて下さい。

経営者など、世間的に成功した人たちの話を聞くにつけ、ほとんどの人は未来志向のスタンスが強いという印象を受けます。自分なりの中長期目標を掲げ、それに向けて徹底した努力を積み重ねています。ただし、現在のキャリア論の風潮としてはやや現在志向になってきている感があります。