マンション購入術/マンション購入関連情報

子供の進学時はどっちが得?住居購入VS賃貸(2ページ目)

いよいよ受験シーズン到来です。この時期、はじめて家を離れる息子や娘さんの住宅問題をどうしよう?と頭を悩ませている親御さんも多いのではないでしょうか?賃貸だけでなく購入も視野にいれて検討してみては?

千葉 由里

執筆者:千葉 由里

マンションの買い替え・売却ガイド

メゾネットの3LDKに3人兄弟

一括でメゾネットの新築マンションを購入
地方の開業医であるAさんは、末の娘の大学進学が決まった際に、東京都心へのマンション購入を決意。すでに進学で上京していたふたりの兄と同居させ、娘の素行状況を掴みやすくするのと、兄たちに妹の保護者的役割をさせるのが目的でした。3人に共通して利便性がいい場所となると、必然的に選択肢は都心となり、最終的に娘が通う女子大の最寄り駅(JR山手線)から歩いて10分ほどの閑静な住宅街で購入しました。
女の子がいるということもあり、住戸内でのプライバシーはなるべく確保してあげたいという想いから、選んだのは90m2もあるメゾネット物件。セキュリティ面を考慮して上の兄2人は1階の部屋に住み、妹は2階のリビングの脇にある部屋に住むことにしました。

購入は2002年。企業の社宅などの資産処分が進み、好立地に手ごろな物件が大量に供給され始めたタイミングでもあり、価格は90m2といえど、5千万円台後半。1階であったことと、メゾネット部分の面積損失を踏まえてか、購入価格は広さの割に割安に設定されていました。その後、娘の大学卒業の際に物件売却をすることに。ほぼ購入時そのままの価格で、売却が決まりました。
ただし、中古として売却するに当たっては、仲介に依頼しており、仲介手数料が発生しましたが、4年間の3人分の家賃と比較するとトータルで5分の1程度の出費に抑えられたようです。最終的には、お金より何より、娘が何事もなく大学生活を終えたという点で満足されたようです。

以上2つの事例から考えて、同じ時期、同じ地域に兄弟が複数いる場合などは、購入したほうが結果的に割安となるケースもあります。それには売却タイミングを見計らうことが重要です。2つの例は子供の卒業時にたまたま、物件取引が好況だったり、物件が都心立地だったので目減りが少なかったりという例ですが、売却時にあまりに下落しているようであれば、当面は賃貸に出し、タイミングを見計らうというのもひとつの手でしょう。
そのためにも購入時には、なるべく利便性の良い立地で、駅から近い、というような、一般的に言われる資産価値の高い物件選択をしておくのが重要といえるでしょう。
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