Aさんのとった決断は……
Aさんは定年退職が近くなり、お子様たちが独立したのを契機に、この長年住んだ駅近マンションを手放すことを決断しました。ご自身の通勤やお子様たちの通学には大変便利であったこの立地も、これから老後ずっと住み続ける「終の棲家」としてふさわしい環境ではない、と思ったからです。そこで次にAさんが購入したマンションは、駅から離れているけれども周囲に緑が多く、良い風が吹き抜けるマンションでした。大きなルーフバルコニーも付いています。ここで趣味のガーデニングをすることを心より楽しみにしているAさんです。
理想の暮らしが実現できる立地を選ぶ
理想の暮らしはどんな暮らしかもう一度考えてみよう
利便性を享受したい方、将来転売を考えている方には大切な条件ですが、最近ではマンションへの永住志向が高くなり、いろいろな勤務形態があるため電車を利用しない方もいるでしょう。これからマンション選びをする方は、一般的な評価に惑わされずに、そこでどんな暮らしがしたいのか、再度ご自身の望む生活について見つめなおしてみてください。
もちろんAさんは、ご自身が働き盛りでお子さんたちが通学していたころ、駅近マンションという立地の恩恵を十分享受されました。駅に近いことを一番の優先順位とするならば、今回のデメリットの例を踏まえ、近くに大きな建物が建つ可能性を調べたり、騒音や排気ガスの影響がどのくらいあるのか事前に十分な検討をしておくことが大切といえるでしょう。
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