どんな建物のどの個所に雨漏り・結露が多いのか<続き>
4 気密・通気工法の不具合通気工法とは外壁の下面から空気を取り入れ、軒裏や小屋裏へと流れさせる工法のことをいいます。したがってこの空気の流れる道が壁内できちんと確保されていないと結露がおきてしまうのです。通気工法を理解した工務店に施工を任せないと、結露がおこりやすい家になってしまいます。
5 木造3階建ての家
木造3階建ての家は非常に高い確率で事故にあっています。3階建ての場合、1階が駐車場で2・3階が居住スペースになるケースが多くあります。1階の駐車場の出入口はシャッターになるので壁はありません。したがって壁のバランスが悪くなり、風で揺られた際などに壁の一部にひび割れがおき、そこから雨が侵入することがあるのです。
ガイド佐川のワンポイントアドバイス
現代の高気密・高断熱の家で雨漏りや結露が起きると、昔の家のようにすぐには乾かずいつの間にかカビだらけになることがあります。施工会社にカビの出ない家をお願いしますというのも難しい話です。新築時はよいのですが5・6年後に不具合が起きた時、ハウスメーカーや工務店、施工会社とどの様な関係を保っているかがポイントになります。万が一不具合が起きたときでも、すぐに対処してもらえるような信頼関係を築くことが大切です。
・・・これだけは読んでおきたい家づくり講座・・・
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「満足する一戸建てをつくるには」第2回:あなたの土地に地耐力はある?
「満足する一戸建てをつくるには」第3回:構造・工法の特徴を知る!
「満足する一戸建てをつくるには」第4回:磯野家に学ぶ“現代の間取り術”
「満足する一戸建てをつくるには」第5回:設計図面ってどう見るの?
「満足する一戸建てをつくるには」第6回:建物の総費用どうなっているの?
「満足する一戸建てをつくるには」第7回:工事段階別“現場チェック法”
「満足する一戸建てをつくるには」第8回:施主も参加する家づくりの儀式
「満足する一戸建てをつくるには」第9回:追加・仕様変更はいつまでOK?
「満足する一戸建てをつくるには」第10回:耐震性のポイントは壁にあり
「満足する一戸建てをつくるには」第11回:外断熱・内断熱どっちがいい?
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「満足する一戸建てをつくるには」第13回:設計の失敗ポイント
「満足する一戸建てをつくるには」第14回:欠陥住宅を見極めるポイント
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