家族とは
家族とはひと言でいうならば、一緒に「食」をする関係です。家族と食をともにすることで、文化性や社会性を身につけ、さらに親子関係が深まっていくのです。大阪の小4女児はしつけのためと称して外のベランダに何時間も放置されていたと新聞に書かれていました。もししつけをするならば、本来は食を通して行うべきです。しつけやコミュニケーションはテーブル1つでも変えることができるのです。日本では古くから銘々膳、ちゃぶ台などで食事をしてきました。そうすることで自然としつけられてきたのではないでしょうか。
コミュニケーションのとりやすい空間をつくる
まずは家族全員が食事の時間を共にするという意識が大切です。それを促進するためのテーブルは、高さや大きさに工夫が必要です。例えば、大きなテーブルに変える、家族であっても食事のときにはし置きを置くなどすることで、人間の意識やコミュニケーションは随分と変わるものです。そしてダイニングの内装や照明にも工夫をすることで話やすい雰囲気が生まれます。リビングにはソファ、ダイニングにはテーブルと決めつけず、畳の上で座卓を置き、食事をするでもよいし、ソファは置かず大きなダイニングテーブル1つを置いて、そこで家族が過ごすということでも良いのです。
これからの住まいは、家族の連帯意識を高める工夫、そして絆を育む、そういったことを考えながら、間取りを考えていくことが重要です。
(例) |
家族が円を描く形で集まれるように家具のレイアウト を考えるだけでコミュニケーションは随分と変わる。 |
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