注文住宅/家づくりのイメージづくり・アイデア

子育て・家づくりの基本を学ぶ(2ページ目)

間取りを考える際あまりある時期ばかりに焦点をあてると、子供が成長した時に使い勝手が悪く、逆にコミュニケーションが取りづらい間取りになることがあります。ずっと住みやすい家のキーワードは「大きな空間」。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

コミュニケーションが生まれる、大きな空間とは

敷地の大きさや周辺環境の条件によって、大きな空間がとれないこともあります。大きな空間とは、単に面積で考えるのではなく、ほどよい距離間をつくることが重要なのです。

【ほどよい距離間をつくる具体的な手法】
・吹抜けを設けて、開放感を高める工夫
・勾配屋根を利用して天井を高くする工夫
・ダイニングやリビングの床の仕上げを変えたり、一段下げたりして変化をもたらす工夫
・インナーテラスやアウトテラスを設けることによる、内と外との一体感
・1階の天井高を高くして、その分2階は低くする工夫
・ガラス、鏡、窓、開口部の位置の工夫



ガイド佐川のワンポイントアドバイス

子どもが小さい時は雑多なものが多くなり、収納スペースがほしいものです。例えば玄関近くにはベビーカーや宅配のスペース、子どもが遊ぶプレイルームなどには遊具や本の収納が必要です。子どもが小さいうちは遊具と子ども、そして母親がコミュニケーションの軸になります。

子どもが大きくなってからの親子の会話は、面と向かっては成立しにくいものです。そんなとき、今まであった収納スペースを利用して親子共有の本棚や工作室、趣味スペースやギャラリーなどに変えることで子どもは大事にされているという意識を感じることでしょう。さらには庭にバーベキューコーナーをつくったり、まきストーブを取り付けたりすることによって、親子が何らかの動作や行動を促すこともコミュニケーションのひとつです。こういった仕掛けが将来できるように間取り計画をすると、幅が広がりわくわくするものです。

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