高級マンション/高級マンション選び

誰も教えてくれないタワーマンションの通な見方(2ページ目)

眺望や外観の迫力に圧倒されるタワーマンション。しかし、その検討過程において「快適な家」であるための見方が、意外と欠如しがち。値段とプランのバランスを見ながら、良し悪しを把握する具体的なノウハウとは?

坂根 康裕

執筆者:坂根 康裕

高級マンションガイド

総合設計制度の恩恵

代官山アドレス
遠くから自宅を指差せるタワー。最近は規制強化の方向にあるようだ
タワーマンションを建設する場合は、敷地の一部を地域に開放する代わりに、容積率の割り増しや高さの制限を緩和してもらえる「総合設計制度」を用いる。住む側から見たこの制度のメリットはあまり語られないが、これによって隣接建物との距離を保つ、という大きな利点が生まれている。

商業地域などに建つマンションにありがちな「隣との間が数メートルしかない」という密集状態が、まずタワーではありえない。主に都心においてこの開放感は板状型にはない魅力であり、特に20階相当以下での住み心地には雲泥の差が生じるはず。つまりタワーマンションの特徴は、

■共用部の高いグレード感
■眺望
■総合設計制度による敷地(空地)開放

となる。よってタワーマンションを購入する際は、その3点を理解した上で「その特徴が最大限に発揮されているか」で比較検討することが肝心だ。例えば「家の中からいつも東京タワーを眺めていたい」と思うなら東京タワーが見える向きならどのマンションでも良いか、というとそうではない。

「いつも眺めたい」と思うなら、リビングソファ(あるいはチェア)に座っても東京タワーが見えるマンションでなければならないだろう。少し以前の「バルコニー壁がコンクリート」であるタワーマンションでは不可能であったそんな願いも今では実現可能な物件が少なくない。

共用部のグレード感と敷地内の活用方法は、既存の代表的なタワーマンションを直接見学することをおススメしたい。もちろん中は入れないが「公開空地」を利用して間近で見るだけでも、物件それぞれに個性があって参考になるはずだ。敷地一部が開放される総合設計制度の特徴を、検討段階において活かさない手はない。

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