高級賃貸マンション/ヴィンテージマンションを借りる

世界に通じるTOKYOのマンションブランド(2ページ目)

マンション選びに重視する「信頼性」とは?マンションのブランド化と言われる昨今、具体的に何処を見て判断すれば良いか。名作シリーズ「ホーマット」を参考にそのヒントを探ってみたい。

坂根 康裕

執筆者:坂根 康裕

高級マンションガイド

ライフスタイルに合わせた企画

ホーマットマンション
四季を味わえる草木と石灯籠が日本庭園をイメージさせる。集合住宅でも日本様式が堪能できるという計らい
在日外国人向けに建てられたホーマットマンションは、ほとんどといって良いほど専有面積が100m2~200m2のゆとりある広さ。

間取りもホームパーティなどゲストの訪問頻度が多いライフスタイルを前提とし、キッチンやリビングはゆったりとした広さを確保。当然P・P(プライベート・パブリック)分離になっている。

また天井や開口部も高く、可変性はもとより家具を自由に配置できるよう考慮して設計されている。

邸宅街の中でも極少のロケーション

ホーマットマンション
外壁色、植栽、外周壁すべて和風を意識している。目立たないようにあえてかつての御屋敷街を踏襲したのだろうか
さらにホーマットの最たる特徴は、その建っている「位置(ロケーション)」にある。千代田区番町や港区麻布、六本木など、大使館や官庁に近く、住宅街としても閑静な場所にあるのは無論のこと、特筆すべきはその位置に他ならない。

例えば、通称「ホーマット通り」といわれるローマ法王庁大使館と千代田女子学園を結ぶこの道は、番町の尾根を東西に走る。この道沿いに建つ数棟のホーマットのほとんどが、通りを敷地北側に面する、つまり「南傾斜の頂」に立地している。

トレードマークである外壁色や植栽だけでなく、都心有数の住宅街の中でもさらに希少性の高い場所にあることこそが、ホーマットの印象を強く焼き付ける最大の要因。立地と企画(プラン)の統一感において、これほどブランドの象徴となるマンションも珍しい。

今年になって「パークハウス」や「プラウド」でも全戸100m2 を超える住戸のマンションが登場し始めた。立地だけでなく、ライフスタイルで共感を呼び、それが信頼に繋がる。マンションブランドもハード面での品質管理徹底からソフト面でのライフスタイル提案に重点を移行し始めたといえるだろう。

■ホーマットシリーズの分譲マンションの一例

【名作マンション探訪シリーズ】
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千代区番町が選ばれた理由(ワケ)
子育てに最適な都心住宅街、西麻布~南麻布
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邸宅街を見分けるヒントは白金台にある!?
世界に通じるTOKYOのマンションブランド
マンション名所在地築年月分譲会社施工会社
ホーマットグリーンヒルズ渋谷区渋谷4丁目72年1月興和不動産大林組
ホーマットイースト千代田区一番町77年6月興和不動産大林組
ホーマットコンコード港区六本木5丁目80年6月興和不動産不明
ホーマットキャメリア千代田区一番町78年12月興和不動産大林組
ホーマットミッシェル新宿区市谷砂土原町81年5月興和不動産大林組
ホーマット麹町千代田区麹町81年5月興和不動産増田組
ホーマットチェリーレーン渋谷区大山町87年10月興和不動産不明
ホーマットチェリーツリー世田谷区三宿2丁目88年10月興和不動産増岡組
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