ライフスタイルに合わせた企画
四季を味わえる草木と石灯籠が日本庭園をイメージさせる。集合住宅でも日本様式が堪能できるという計らい |
間取りもホームパーティなどゲストの訪問頻度が多いライフスタイルを前提とし、キッチンやリビングはゆったりとした広さを確保。当然P・P(プライベート・パブリック)分離になっている。
また天井や開口部も高く、可変性はもとより家具を自由に配置できるよう考慮して設計されている。
邸宅街の中でも極少のロケーション
外壁色、植栽、外周壁すべて和風を意識している。目立たないようにあえてかつての御屋敷街を踏襲したのだろうか |
例えば、通称「ホーマット通り」といわれるローマ法王庁大使館と千代田女子学園を結ぶこの道は、番町の尾根を東西に走る。この道沿いに建つ数棟のホーマットのほとんどが、通りを敷地北側に面する、つまり「南傾斜の頂」に立地している。
トレードマークである外壁色や植栽だけでなく、都心有数の住宅街の中でもさらに希少性の高い場所にあることこそが、ホーマットの印象を強く焼き付ける最大の要因。立地と企画(プラン)の統一感において、これほどブランドの象徴となるマンションも珍しい。
今年になって「パークハウス」や「プラウド」でも全戸100m2 を超える住戸のマンションが登場し始めた。立地だけでなく、ライフスタイルで共感を呼び、それが信頼に繋がる。マンションブランドもハード面での品質管理徹底からソフト面でのライフスタイル提案に重点を移行し始めたといえるだろう。
■ホーマットシリーズの分譲マンションの一例
マンション名 | 所在地 | 築年月 | 分譲会社 | 施工会社 |
ホーマットグリーンヒルズ | 渋谷区渋谷4丁目 | 72年1月 | 興和不動産 | 大林組 |
ホーマットイースト | 千代田区一番町 | 77年6月 | 興和不動産 | 大林組 |
ホーマットコンコード | 港区六本木5丁目 | 80年6月 | 興和不動産 | 不明 |
ホーマットキャメリア | 千代田区一番町 | 78年12月 | 興和不動産 | 大林組 |
ホーマットミッシェル | 新宿区市谷砂土原町 | 81年5月 | 興和不動産 | 大林組 |
ホーマット麹町 | 千代田区麹町 | 81年5月 | 興和不動産 | 増田組 |
ホーマットチェリーレーン | 渋谷区大山町 | 87年10月 | 興和不動産 | 不明 | ホーマットチェリーツリー | 世田谷区三宿2丁目 | 88年10月 | 興和不動産 | 増岡組 |