高級賃貸マンション/超高級賃貸マンション

外国人向け高級賃貸住宅「ラトゥール代官山」

高級賃貸に備わってなければならない条件というものが、もし存在するとしたなら、それはいったい何だろう。まさか、立地のみが決め手になるわけではあるまい。家賃の額次第で線が引かれるというのも本末転倒のような気がする。価格は市場が判断するものであって、貸す側が一方的に設定するものではないからだ。話題先行の感もある「ラトゥール代官山」を、そんな視点で分析してみよう。

坂根 康裕

執筆者:坂根 康裕

高級マンションガイド

住友不動産「ラ・トゥール」シリーズ最高峰

平均専有面積240平米、平均賃料181万円。最も高い家賃が月額531万円である。東急東横線「代官山」駅から徒歩8分の場所に先月完成した「ラ・トゥ-ル代官山」は何かと型破りなプロフィールで話題になっている。

かつてここは、外国人向けの高級住宅「エバーグリーンパークホーム」が建っていたところである。ゆったりとした敷地に一戸建てが点在し、他には例を見ないゲートコミュニティのような風景が広がっていた。

ゲート

ゲート


その土地を西松建設経由で最終的には住友不動産が買収。総戸数139戸、地下1階地上7階建ての賃貸マンションが誕生した。同社の賃貸ブランド「ラトゥール」シリーズの最上級ラインナップに仕立てたのである。

ゲートからエントランスへのアプローチ

ゲートからエントランスへのアプローチ


設計は日建設計が担当。では、さっそく建物の中に入ってみよう。

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