高級マンション/高級マンション選び

上級リノベーションを実現する3つの秘訣(2ページ目)

中古マンションを買って、単にリフォームするのではなく、スケルトンからリノベーションをする人が増えているようだ。成功の秘訣とは何か?専門家に聞いてみた。

坂根 康裕

執筆者:坂根 康裕

高級マンションガイド

見学に同行してもらうこと

ジクート施工例
デザインされた飾り棚。間接照明によって、奥行きが広がり立体感が増す
単なるクロスの張替えやシステムキッチンの入れ替えではなく、大胆に間取りを変えるリノベーション。その変更の可否について、プロの判断にゆだねざるを得ない項目がある。それはおもに次の3点。

■設備図
■構造図
■管理規約

水回りの移設や壁の撤去が可能かどうか、管理組合で床材の仕様は定められているか、そういった基本的な条件は、オリジナルスタイル云々の前に必ず押さえておかなければならない大事な要素。さらに前述した「家具とEVの関係」までも考慮すれば、いかに物件選びにプロの視点が欠かせないかが解るだろう。

したがって、2番目のヒントは「物件見学の際、リノベーションパートナーに一緒に来てもらうこと」。さすがに検討している物件すべてを同行してもらうことは難しいが、「絞り込んだ2、3物件であれば問題ない」(中島社長)そうだ。心強い限りである。

言葉のコミュニケーションが鍵

ジクート施工例
小さなキューブガラスがランダムに貼られた八角窓。これだけで十分アートになっている
中島社長は、異業種を経て住宅分野に携わる異色な経歴の持ち主。既成概念にとらわれない柔軟な発想と機能的なデザインを追及する姿勢は、常に住み手の立場に立っている。口コミで噂が広がり、著名人からの依頼も多い知る人ぞ知る存在だ。そんな中島社長から3つ目のヒントは「したい暮らしをきっちり言葉で表現すること」。

最近はインテリアに関心を持つ人が増えたものの、あるひとつのテイストにこだわったり、気に入った雑誌の切り抜きで説明する人が多いと聞く。しかし、中島社長曰く「例えば、いくらモダンが気に入っていても、それだけではトレンドからすでに遅れている。スパイスとして最後に取り入れると飽きがこないですよ、と提案すれば、その反応でどこまでモダンにこだわりたいかが読み取れるのです」。

単なる好みではなく、言葉で「したい暮らしを伝えるコミュニケーション」こそが何より大切なようである。


【関連サイト】有限会社ジクートのオフィシャルWEBサイト

【フェイスブック】
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