知っておきたい! アルゼンチンの基礎知識
アルゼンチンといえば、タンゴにサッカーにワイン。でも、こういった一般的なイメージは、アルゼンチンのほんの一部の要素でしかありません。自然や歴史、伝統文化から最新の流行まで、一言では語りきれない魅力がたっぷり。日本のほぼ真裏、南米大陸の国だけにまだまだ知られざる世界が広がっているのです。この記事では、そんなアルゼンチンの旅行にまつわる基本情報をご紹介。遠いと思っているアルゼンチンも、これさえ読めば少しは近く感じてもらえるはず?!南米屈指の大都会ブエノスアイレスの中心には、オベリスコがそびえ立つ
日本からアルゼンチンへのアクセス
残念ながら、2010年12月現在、日本からアルゼンチンへの直行便はありません。たいていは、アメリカ経由で入国することになります。航空会社にもよりますが、主にヒューストン、ダラス、アトランタなどを経由する行程が多く、所要時間は乗り継ぎを含めると26~30時間程度。コンチネンタル航空、ユナイテッド航空、アメリカン航空など、各社が毎日のように運行しています。アルゼンチン国内ではイグアスの滝やパタゴニア地方の空港にも、ウルグアイやチリなど一部の近隣諸国からの便は飛んでいますが、それら以外のほとんどの国際線は、ブエノスアイレス郊外にあるエセイサ国際空港に到着します。空港から町の中心まではタクシーで30~40分を目安に。
アルゼンチンの見どころ
アルゼンチン北部にあるウマウアカ渓谷の絶景も必見
玄関口となるのは、首都でもあるブエノスアイレス。たいていの観光客は、まずこの町を目指します。ブエノスアイレスは南米屈指の大都会なので、ヨーロッパの影響を受けて繁栄してきた歴史の舞台を訪ねる観光、日本でも注目を集める南米の最新ファッション、革製品や銀細工など伝統の逸品を求めるショッピング、ワインやステーキといったグルメ、タンゴやオペラなどのエンターテインメント、大興奮のサッカー観戦……と、あらゆるジャンルにおいて満足できる場所といっても過言ではありません。
日本や近場のアジアにはない大自然を堪能するなら、南部のパタゴニア地方へ。森林や氷河といったスケールの大きな風景を堪能できます。南極ツアーに参加してペンギンに会いに行くなんていうのもいいかもしれません。
南米独自の先住民文化に触れてみたいなら、サルタやフフイといった北部の町もおすすめ。ボリビアやパラグアイの国境に近いこともあって、先住民文化が今も色濃く残っており、独特の雰囲気を楽しむことが出来ます。フォルクローレや民族衣装などの伝統的なアルゼンチンを楽しむならこのあたりでしょう。
他にも、世界三大瀑布に数えられるイグアスの滝、アンデス山脈のふもとにあるワインの町メンドーサ、中世の雰囲気がそのまま残る世界遺産の町コルドバなど、いずれも見逃せない観光スポットばかり。とてもじゃないですが、短いお休みではすべては回りきれません。一週間程度の短期間ならブエノスアイレスとイグアスの滝、もう少し余裕があればパタゴニアのトレッキングツアーに参加するなど、期間やお好みに応じて旅をアレンジしてください。