女性の薄毛・抜け毛/女性の抜け毛・薄毛の原因

女性の薄毛は知らないうちに進行する! 対処法は?

女性の見た目年齢は、髪のボリュームで決まる、といっても過言ではありません。しかし、女性の薄毛は知らないうちに徐々に進行し、気づいた時には、手遅れになることも。今回は、女性の薄毛と対処法をご紹介します。

執筆者:All About 編集部

女性の薄毛は知らないうちに進行する

女性の薄毛は知らないうちに進行する

 

知らないうちに進行する、女性の薄毛

女性に多いびまん性脱毛症は、頭頂部から薄くなる!

女性に多いびまん性脱毛症は、頭頂部から薄くなる!

女性の見た目年齢は、髪のボリュームで決まる、といっても過言ではありません。しかし、女性の薄毛は知らないうちに徐々に進行し、気づいた時には、手遅れになることも……。早めに対処すれば、薄毛の進行を遅らせることができるかもしれません。今回は、女性の薄毛と対処法をご紹介します。
 

女性に多い薄毛の症状「びまん性脱毛症」

女性の薄毛の症状で最も多いのが、「びまん性脱毛症」。年齢を重ねるとともに表れる、頭皮と毛髪の“老化現象”のようなものです。しかし、近年は若い人にもびまん性脱毛症が増えており、知らないうちに進行してしまいます。手遅れになる前に、早めに対処しましょう。
 

びまん性脱毛症の進行は気づきにくい?

「びまん性」とは、広範囲に広がっているという意味。健康な状態では、1つの毛穴から髪が複数(3本程度)生えていますが、女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)のバランスの乱れで、髪の成長期が短く、休止期が長くなってしまいます。やがては、1つの毛穴から出る髪の本数が減ったり、髪そのものが痩せたり、髪の色が薄くなったりして、全体的に薄毛になっていきます。
男性に多い薄毛はM型・O型・複合型で頭皮があらわになります。女性に多いびまん性は頭頂部を中心に全体的に薄くなります

男性に多い薄毛はM型・O型・複合型で頭皮があらわになります。女性に多いびまん性は頭頂部を中心に全体的に薄くなります

男性の場合は、生え際や頭頂部の周辺が極端に薄くなり、頭皮が露出してしまう「男性型脱毛症」になる傾向があります。遺伝や男性ホルモンによる影響が強いといわれていて、毛髪がうぶ毛化し、最終的には毛髪が生えなくなってしまいます。頭皮が露出するため、「ハゲてきた!」と気づきやすい、というわけです。

このように、男女の薄毛には違いがあり、女性の場合は、全体的に徐々にボリュームダウンすることが多いため、薄毛の進行に気づきにくい傾向があるようです。
 

女性の薄毛、早めに対処するために

あなたは、ご自身の頭頂部をじっくり見たことはあるでしょうか。おそらく「ない」という方が多いことと思います。合わせ鏡をして頭頂部を見てみましょう。想像していたよりも「薄い?」と感じたら、要注意。脱毛がはじまっているかもしれません。

というのも、びまん性脱毛症は、全体的に薄くなるとはいえ、もともと頭皮があらわになっている、頭頂部(つむじ)や分け目から目立ち始めます。時々、頭頂部をチェックしてみると良いでしょう。薄毛の進行に気づき、早めに対処することができます。
 

閉経後に加速する、女性の薄毛

女性は、閉経後に女性ホルモン(主にエストロゲン)が減少すると、薄毛が一気に加速します。エストロゲンが減少することにより、毛髪自体が細くなったり、毛穴から3本出ていた毛髪が2~1本になったりします。女性の体内にも男性ホルモンが存在しているため、女性ホルモンの減少で男性ホルモンが優位に働き、薄毛になるのではないか、とも考えられています。(ただ、男性よりも男性ホルモンの分泌量は少ないため、男性のようにハゲてしまうまでには至らないようです)

ホルモンの影響の他にも、毛母細胞の働きが弱ったり、動脈硬化が進んで血行不良になったりすることが原因になっています。毛母細胞が減少し、新しい毛髪が生まれなくなっている状態。つまり、頭皮の老化です。年齢を重ねるとともに、薄毛の症状が顕著になってくるのは、仕方がないことなのかもしれません。ですが逆に考えると、頭皮の血行を促進することで、老化の進行を遅らせることはできるかもしれませんね。

問題なのは、この閉経後の薄毛の症状が、若い女性にも起きるケース。どうしてそんな状態になってしまうのでしょうか。
 

若い女性にも起きる、びまん性脱毛症

閉経後に加速するびまん性脱毛症ですが、20代~30代の若い女性にも起きるケースがあります。生活習慣が大きく関係しています。主な原因を挙げてみましょう。

■過度なダイエット
通勤時に階段を使うなど、ちょっとした工夫で運動不足を解消しましょう

通勤時に階段を使うなど、ちょっとした工夫で運動不足を解消しましょう

毛髪の主成分は、ケラチンというタンパク質。丈夫な毛髪にするためには、タンパク質の摂取が重要です。しかし、単品ダイエットや極端な食事制限などで栄養不足になった場合、健康を維持するために重要な臓器から栄養が使われるため、さほど重要ではない頭皮や毛母細胞に栄養が行き渡らなくなります。そのため、成長期の毛髪がその状態を維持できなくなり、休止期の毛髪が増えて抜け落ち、全体的に薄毛になってしまいます。

バランスの良い食事を摂り、適度な運動を取り入れた、健康的なダイエットを心がけましょう。
【参考記事】
体の中からツヤ髪を育てる、美味しい食生活
身体の中から美髪になる!簡単「和」弁当レシピ

■血行不良
ストレスも血行不良の原因に! ストレスをため込まないように

ストレスも血行不良の原因に! ストレスをため込まないように

頭皮が血行不良になると、毛母細胞に栄養が届かないだけでなく、老廃物もたまってしまいます。毛母細胞が弱ると髪がやせ細り、全体的にボリュームダウンします。血行不良の原因は、ストレスや喫煙、運動不足、夜更かしなどが挙げられます。原因を付きとめて、解消してあげましょう。

1日1回、頭皮を動かすマッサージや顔ヨガを行い、頭皮の血行を促進することをおすすめします。毛母細胞が栄養不足で完全に働きを失ってしまうと、新しい毛髪が生まれなくなり、ずっと薄毛の状態が続いてしまうことになります。早めに対処しましょう。プロの手による頭皮ケア・頭皮マッサージを受けるのもよいと思います。
【参考記事】
“顔ヨガ”で頭皮のエクササイズを!
インド式チャンピサージの気軽さを体験!
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■ピルの服用
ピルなどの経口避妊薬(女性ホルモン剤)は、服用することで身体が妊娠している状態になります。ピルの服用をやめた後は、女性ホルモン(プロゲステロンとエストロゲン)のバランスが乱れ、出産後と同じように抜け毛の症状が出る場合があります。ただ、これは一時的なもので、半年~1年くらいで抜け毛は解消しますので、さほど心配する必要はないでしょう。
【参考記事】
出産後のホルモンバランスで抜け毛が急増!
女性の生理とヘアケアの密接な関係!?

■過度なヘアケア
シャンプーは1日1回。髪よりも頭皮を洗うように心がけて

シャンプーは1日1回。髪よりも頭皮を洗うように心がけて

1日に2回以上シャンプーしたり、ドライヤーやコテの熱を長時間髪にあてたり、パーマやカラーリングを同時に行ったり……過度なヘアケアは、髪がやせる原因になります。髪がやせると全体的に薄くなってしまいます。

また、シャンプーやトリートメント、ムースなどのヘアケア剤が頭皮に残ってしまうことで、頭皮に刺激を与えたり、毛穴がつまったりして、炎症を引き起こす原因に。やがては、抜け毛・薄毛へとつながっていきます。頭皮が不健康な状態では、健康な髪は生まれません。

過度なヘアケアは避け、髪よりも頭皮をしっかり洗うように心がけましょう。月に1回程度、サロンなどで頭皮の徹底洗浄をしてもらうと、健康で美しい頭皮を維持できるでしょう。健康な髪は、健康な頭皮から生まれます。
【参考記事】
ヘアケアの基本「シャンプー」にこだわりを
頭皮と顔は一枚肌、頭皮もクレンジングを
スペシャルサロンで体験!夏髪ダメージケア

薄毛の始まりを見極め、早めに対処することで、その進行を食い止められるでしょう。

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