薄毛・抜け毛の背後に病気が隠れているかも!?

抜け毛は病気のサイン
激しい抜け毛は病気のサインかも!?
一般的に40代後半になると、薄毛・抜け毛は増加します。これは加齢によるもので、仕方がないと言えるでしょう。しかし、最近は20代、30代でも薄毛を気にする女性が増えているようです。

その原因はさまざまですが、その背後に病気が隠れている場合もあります。今回は、薄毛・抜け毛と病気の関係に迫ります。


脱毛症の主な原因と症状とは?

毛髪は、成長期→退行期→休止期→脱毛というヘアサイクルを繰り返しています。ですから、脱毛(抜け毛)は、1日100本程度ならば、自然現象なので心配はいりません。ただし、それ以上髪が抜けるようであれば、「脱毛症」という病気が疑われます。脱毛症は以下の症状に分類されます。

■成長期性脱毛症……毛髪の成長期に活動が停止する脱毛症
例:円形脱毛症など

■休止期性脱毛症……毛髪が休止期のままで髪が細くなる脱毛症
例:接触皮膚炎、脂漏性脱毛症、フケ症にともなう脱毛、男性型脱毛症

■休止期脱毛状態……毛髪が休止期のまま、活動を再開しないもの
例:分娩後脱毛症、ピル使用後脱毛症

■全身状態、疾患に伴う脱毛症……身体の状態や病気による脱毛症
例:栄養障害による脱毛(ダイエット、鉄欠乏性貧血など)、内分泌疾患に伴う脱毛(甲状腺機能低下、甲状腺機能亢進など)、膠原病に伴う脱毛症

■薬剤による脱毛症……薬剤の副作用による脱毛症
例:抗がん剤投与、副腎皮質ホルモンなど

■感染による脱毛症……菌などの感染による脱毛症
例:頭部白癬(カビの一種)による脱毛、細菌感染による脱毛、梅毒性脱毛症

■機械的(外傷性)脱毛症……外的な原因による脱毛症
例:新生児後頭脱毛、牽引性脱毛症、圧迫性脱毛症、トリコチロマニア(抜毛癖)

■瘢痕(はんこん)性脱毛症……瘢痕化した皮膚の毛根が破壊されることによる脱毛症
例:やけど、X線治療、おできなど

女性特有の脱毛症「休止期脱毛状態」

上記のうち、女性特有の脱毛症は、休止期脱毛状態でしょう。出産やピルの服用などで女性ホルモンのバランスが乱れることで起こります。特に出産後は、毛髪の発達を促進する女性ホルモンであるエストロゲンが減少して、毛髪が一度に抜け落ちてしまいます。出産2ヵ月後ぐらいから顕著になり、6ヶ月ぐらいで回復する女性が多いようです。

一時的なものですから心配はいりませんが、そのまま男性型脱毛症(休止期性脱毛症)に移行する場合もありますので、「なかなか髪が生えて来ない」「抜け毛が多すぎる」など、気になる方は皮膚科へかかることをおすすめします。

過度なダイエットが抜け毛につながる!?

また、女性に多くみられる脱毛症は、全身状態、疾患に伴う脱毛症です。全身状態に伴うものとしては過度なダイエットによる鉄欠乏性貧血などの栄養障害が、疾患に伴うものとしては甲状腺機能の異常が挙げられます。

過度なダイエットによるものは、バランスのよい食事を摂る、生活習慣を見直すなど自分で防ぐことができるでしょう。

しかし、疾患に伴うものは病院で適切な治療を行う必要があります。薄毛・抜け毛のほかに、便秘・発汗減少・皮膚の乾燥・体重の増加・無力感・眼球が出る・のどぼとけ(甲状腺がある場所)が痛いなどの症状を自覚したら、早めに内科・皮膚科へ受診されることをおすすめします。

薄毛・抜け毛の背後に隠れている病気について、まだまだ続きます。