まさに隠れ家「LA CACHETTE」
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このビルの地下に、お店はあります。 |
行灯を辿って、地下へ。 |
今や京都でも屈指のグルメストリートとなった高辻通り。この通りの、とあるビルの入口を入ると、そこには行灯が置かれた和のアプローチ。この行灯を辿って地下に降りていくと、そこには地下とは思えない割烹のようなエントランスがあるのです。
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「隠れ家」という名の一軒。 |
知らなければ、まず見つけられない「隠れ家」とも言うべき、その店の名はお座敷フレンチ「
ラ・カシェット(LA CACHETTE)」。
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こちらはカウンター席。 |
高級感のある設えで、思わず背筋も伸びます。 |
正面奥のカウンター席を見ながら右へ折れると、間接照明に浮かび上がる純和室が3室。また、カウンター席から左に折れて廊下伝いに行くと、パーティーにも使えるワインセラー風の隠し部屋もあります。
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ここは坪庭が見える「庭の間」と名づけられた一番奥の和室。 |
堀り炬燵式の席に座ると足元の暖房でじわりと温められて、底冷えの京都ではほっこり度が身に沁みます。坪庭のつくばいに流れる水の音、ひわ茶色の塗り壁、白木のスッキリとした造作、ぐるりと張り回された白の腰紙。抑制の利いた、上品この上ない室礼です。耳を澄ますと聴こえるか聴こえないかのごく小さなボリュームでクラシックピアノが流れ、まさに高級料亭の奥の隠し部屋にいる感じ。
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シェフの楠本 章さん。 |
シェフは楠本 章さん。「リーガ・ロイヤルホテル 京都」(以前の京都グランドホテル)で足掛け34年勤務された後、自分がいいと思う料理が作りたい、と独立されました。
また、シェフは長いホテル勤務の間、 20歳後半にはパリのパラスホテル「リッツ」のメインダイニング「レスパドン」へ、一年間研修留学に出向かれていらしたのですが、その当時のシェフは、なんとあのギィ・ルゲ氏ですから、それはそれは厳しかったとのこと(ちなみに当時のスー・シェフは、現レスパドンのシェフであるミッシェル・ロット!)。
また、暖かくほっこりとしたお部屋とは対照的に、厨房を切り盛りされるのは楠本シェフと、シェフを支えるスーシェフのたったお二人。ゲストが多い時はまさに戦場となりえる厨房ですが、スーシェフもリーガ・ロイヤルに長年おられた実力派だけあって、多くを語らずともチームワークは盤石です。