京都グルメ/京都の和食

京料理 道楽(3ページ目)

380年前(寛永年間)に創業の京料理「道楽」。料理・伝統・設えなど、どれもが300年以上の歴史があるからこそ生み出すことが出来る賜物。老舗だからこそ作り出せる極上の空間で、伝統的な京料理を是非。

執筆者:麻生 玲央

一流の技と盛り付けの世界


・向附
造里。
造里
続く料理は、造里。皿は芙蓉手の獣面皿写しですね。内容は、平目(縁側入り!)、カンパチ、大トロ、鱸、胡瓜の昆布締め、と盛り沢山な嬉しい五種盛り。どの造里も丁寧な包丁目が入っていて、醤油と絡まりやすくする気遣いが施されています。こういった細かい一仕事の積み重ねが、「刺身」を「料理(造里)」へと昇華させるのです。刺身をそのまま出してくる居酒屋料理とは別格の料亭仕事。

・椀物
椀物。
ぼたん鱧の椀物
椀物は今が旬の鱧を使った「ぼたん鱧」。他にも「胡麻麩」、「じゅんさい」、「ずいき」入りです。蓋を開けた瞬間に漂う「鱧」の芳香と、見た目に楽しい「じゅんさい」の存在が印象的な仕上がりで、一口ごとに京料理ならではの静かで深い出汁の世界が拡がります。

次ページでは、伝承の定番料理を御紹介します
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