グルメ・各国料理(海外)/海外グルメ基本情報

世界の食文化・マナー(3ページ目)

海外に行くと、その国の意外な文化や風習に驚かされることも多いはず。もちろん食事マナーも多種多様です。知っておきたい基本マナーからユニークな食文化まで。ぜひ食べる前に一読を!

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

左党は要チェック! お酒にまつわるルール

ハワイやグアムのビーチでは飲酒はNG

ハワイやグアムのビーチでは飲酒はNG

お酒好きにとって、その土地の銘酒を味わうのは旅の大きな楽しみのひとつ。でも飲みすぎには要注意。海外では日本のように公共の場で泥酔する人を見かけることは稀。旅の疲れも手伝っていつもより酔いが回るのが早いことも多いため、適量を心がけたいものです。

イスラム教では基本的に飲酒を禁止しているので、イスラム教国を訪れるときはお酒事情に注意する必要があります。サウジアラビアのように外国人にも完全な禁酒を強いる国もあれば、エジプトやマレーシアのように観光客には寛容な国もあり、対応は国によってさまざま。ただ、比較的規制のゆるい国であっても、田舎に行くとお酒の飲める店を探すのに苦労することも少なくありません。また、タイでは仏教の祝日や選挙の日にはお酒が飲めなくなるほか、スリランカでもポヤデーと呼ばれる月に一度の満月の日が禁酒日になります。

海外ではビーチでお酒が飲めないのもよくあること。たとえばグアムでは飲酒だけでなく、ビーチへ瓶を持ち込むのもダメ。たとえビンの中身が水であってもNGです。そもそも欧米ではビーチに限らず、公共の場での飲酒が禁じられていることが多いのです。もちろん、飲酒OKな場所でも飲酒可能な年齢に達していることが大前提。ちなみにハワイとサイパンは21歳から、グアムは18歳から。

 

ポイ捨て大歓迎! おおらかすぎる(!?)マナー

どんな国でも食事を楽しまないのはマナー違反の筆頭かも

どんな国でも食事を楽しまないのはマナー違反の筆頭かも

子どものころ、食事中におしゃべりをしすぎて親に注意された人もいるのでは? 日本では食事のとき、あまりに騒々しいのは良くないとされてきました(といっても、いまやその傾向は変わりつつありますが)。一方、とにかく明るく食事を楽しむのが中国。「おしゃべりだって料理のうち!」とでもいわんばかりの勢いで、みんな大きな声で楽しそうに話していて、その賑やかさに圧倒されることもしばしば。中国のほかにイタリア、スペインなどラテンの国々もその傾向が強めです。

基本的に中国の人たちは喫煙に関してあまりうるさくありません。最近は五輪や万博の開催もあって、都市部では禁煙・分煙の店も少しずつ増えていますが、食事中にタバコをプカプカ吸う人もまだまだ多いお国柄。しかもその灰を床にパッと払い落す、なんて光景を見るのも日常茶飯事です。また、テーブルの上に骨などの食べカスを吐きだす人もいます。行為の是非は別として、同じようにゴミを床に落としてもよい場所といえば、スペインのバルもそう。床が汚れているほど流行っている証拠だったりします。また、ベトナムでも高級店をのぞき、食べカスを床に落とす光景によく出くわします。

 

有名なラッフルズ・ホテルのなかにポイ捨て大歓迎な場所が!

有名なラッフルズ・ホテルのなかにポイ捨て大歓迎な場所が!

逆にポイ捨ての罰金が厳しいことで有名なのがシンガポール。海外からガムを持ち込むことすら禁止されていますが、例外もあります。それがラッフルズ・ホテルのロング・バー。実はここ、ピーナッツの殻が床に投げ放題! なのです。もちろんホテル側も許可しており、「殻は床に投げ捨ててかまいません。どうぞ、リラックスした雰囲気でお寛ぎください。ここはシンガポールでポイ捨てが奨励されている唯一の場所です」と容認というより、むしろ推奨。しかも、テーブルやバーカウンターに置かれた山盛りのナッツはすべて無料という太っ腹なサービスも心憎いところです。

 
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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