暮らしの歳時記/日本のしきたり・マナー・ことば

封筒への書類や便箋の入れ方は?手紙の折り方や向き、折らない履歴書の場合

いつもどうやって便箋や書類を折り、封筒へ入れていますか? 手紙の入れ方は、和封筒・洋封筒、縦書き・横書きでも違ってくるため、基本的な折り方や向きなどのマナーを押さえておきましょう。履歴書やA4の書類など折らないビジネス書類の表裏にも基本があります。手紙の折り方や封筒への入れ方を知っておくと、ビジネスシーンでも役立ちます。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

暮らしの歳時記ガイド

手紙の折り方、封筒への入れ方・向きにもマナーがある

手紙折り方、封筒入れ方 横書きやビジネスの場合など

便箋や書類などをただ折って、封筒に入れるだけではダメ。A4で折らないビジネス書類にも封筒への入れ方にマナーがあります。

いつもどうやって便箋や書類を折り、手紙を封筒へ入れていますか? 三つ折り? 四つ折り? 無頓着に入れている? 手紙の折り方や入れ方にもマナーがあります。やり方だけでなく、なぜそうするのかを知っておけば、応用が効いてビジネスにも役立ちます。

封筒には縦型の和封筒と横型の洋封筒があるため、それぞれの基本を押さえておきましょう! 書類を折らずに入れる場合の表裏にも基本があります。  

和封筒の場合/便箋の折り方は三つ折りが基本

和封筒に入れる便箋は、三つ折りにするのが基本です。入らないときは四つ折りにしますが、折り数が少ないほうが読みやすいため、なるべく三つ折りにして入るサイズを選ぶとよいでしょう。
 
 
【三つ折り】
宛名が折れないよう気をつけて、まずは下3分の1を折り上げてから、上3分の1を折り下げます。重ね合わせた際、書き出し部分が必ず外側にくるのがポイント!
 
 
【四つ折り】
下から半分に折り上げてから、もう1度下から半分に折り上げます。重ね合わせた際、書き出し部分が最も外側にくるのがポイント!




いずれも、手順が違うと書き出し部分が内側にくるため開きにくくなってしまいます。

 

和封筒の場合/封筒への入れ方

封筒は表面を基準に考えます。書き出し部分が封筒の表面側、なおかつ封筒の上部にくるように入れましょう。読みやすく、敬意も表わせます。縦書きか横書きかで入れる向きが違ってくるので、注意してください。
 

洋封筒の場合/便箋の折り方は横書きと縦書きで異なる

洋封筒に入れる便箋は、四つに折るのが基本ですが、横書きと縦書きで折り方が違います。便箋のサイズが小さく、三つ折りや二つ折りで入るときは、それで構いません(レターセットによくみられます)。
 
 
【横書きの場合】
洋封筒のときは大概横書きなので、下から上へ半分に折ってから、右から左へ半分に折ります。

【縦書きの場合】
縦書きの場合には、左から右へ半分に折ってから、下から上へ半分に折ります。

いずれも最初の折り目が文字列に沿い、書き出し部分がいちばん外側にくるので扱いやすくなります。
 

洋封筒の場合/封筒への入れ方

文香を入れるとさらに素敵です♪
上部をナイフで開封しても便箋が切れないよう、折り山を底にして封筒へ入れることが大事です。

また、書き出し部分が封筒の表面側、なおかつ封筒の上部にくるように配慮しましょう。便箋自体が横型か縦型か、横書きか縦書きかで入れる向きが違ってくるので注意してください。


 

履歴書やA4書類など、折らないビジネス書類の封筒の入れ方

履歴書・職務経歴書の封筒入れ方

履歴書などの折らない書類は、封筒の表面(宛名面)と書類の表面を揃えるのが基本

書類を折らず封筒に入れる場合には、封筒の表面(宛名面)と書類の表面を揃えるのが基本とされています。基本的には封筒の表面から開封するので、取り出したときに書類の表面がくるように入れる、封筒の顔(表面)と書類の顔(表面)を合わせるのが基本とされているからです。

こうしてみると、手紙の扱いひとつにも、様々な知恵と思いやりがあるのが分かります。仕事で書類を扱うときも、このマナーを役立ててくださいね。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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