旅館・温泉宿の浴衣の着方を押さえ、美しく着て過ごしましょう

旅館・温泉の浴衣、着方や帯の締め方(男女別)

旅館や温泉ではみんな同じ浴衣だからこそ着方がポイント。着姿に差が出てしまいます

浴衣に着替えてホッと一息。日本の旅館・温泉宿には浴衣がつきものですが、同じ浴衣を着ていても、さまになる人とそうでない人がいます。宿の浴衣の着方、見映えするポイントを押さえて、旅先でも美しく過ごしませんか。男女別に解説します。
   

【女性向け】旅館・温泉宿の浴衣の着方ポイント
まずサイズをチェック!

旅館・温泉宿の浴衣の着方 丈の長さがポイント

旅館・温泉宿の浴衣の場合、丈の長さがポイントです

どんな衣服もサイズが合わないと格好良く着こなせませんが、旅館・温泉宿の浴衣の場合、丈の長さがポイントです。外出用の浴衣と違って旅館・温泉宿の浴衣は、おはしょり(腰部のたくし上げ部分)をとらずに着用できるので、羽織ってみて、くるぶしが見える程度が理想です。

一般的に宿の浴衣は「大」「中」「小」(または「L」「M」「S」)の3サイズに分かれており、女性向けには「中」(概ね身長155~160cm向け)を準備してくれるはず。多少の長短は構いませんが、あまりにも短すぎる場合には、「大」に取替えてもらいましょう。長すぎる場合には、おはしょりをとって調整します。

また、「大」「小」2サイズなら「大」が大人向けになり、「フリーサイズ」のみというところもあります。こうした場合、女性には長すぎることが多いので、おはしょりで対処しましょう(おはしょりのとり方はこちらで解説)。
 

下着も旅館・温泉宿の浴衣に向くものを選ぶのがポイント!

旅館・温泉宿の浴衣の着方 羽織

旅館・温泉宿の浴衣を着る際は、羽織りを着ると、何かと安心

旅館・温泉宿の浴衣は、文字通り風呂上がりに着るリラックスウェアです。本来は素肌に着て構いませんが、食事などで人前に出るのなら、万一はだけた時のために、キャミソールなどを着用すると安心です。ただし、衿元から見えると格好悪いので、襟ぐりの深いものが良いでしょう。

ブラは基本的に不要です。浴衣の上に羽織を着ると、視線も気にならずスマートに振舞えるでしょう。ブラを着用する場合には、スポーツブラのようにフラットなタイプのほうが美しい着姿になります。ブラ機能つきのキャミソールでもOK。

旅館・温泉宿の浴衣は、見映えするよう着付けを

旅館・温泉宿の浴衣の着方

文字通り、浴衣は湯上りのリラックスウェア。ちょっとしたコツで、くつろぐ姿も美しくなります

外出用の浴衣とはコンセプトが違い、旅館・温泉宿の浴衣はくつろぐためのもの。基本的には、右前身ごろ→左前身ごろの順にかぶせて(いわゆる「右前」)、帯を結ぶだけですが、見映えするポイントがあります。

衿の開き具合
首の後ろの開き具合は、女っぷりを左右します。普通の浴衣はこぶし1個分といいますが、宿の浴衣は布地にはりがないのでクタッとなりやすく、開けすぎるとだらしなく見えるばかりか、衿が広がる原因にもなります。また、閉めすぎると野暮ったくなるので、うなじが少し見える程度が適切でしょう。衿元は、着ているうちに多少開いてくるので、最初はVゾーンを浅めに合わせておきましょう。

裾の長さ
裾の長さは、くるぶしが見える程度が理想です。多少短くても対処の仕様がありませんが、長いまま引きずるように着るのはNG! おはしょりをとって長さを調整した方が断然美しくなります。

旅館・温泉宿の浴衣が長い場合、おはしょりをとる

旅館・温泉宿の浴衣の着方 おはしょりをとる

旅館・温泉宿の浴衣が長い場合は、おはしょりをとり、帯を衿のラインに合わせると格好良く見えます

旅館の浴衣はおはしょりナシで着られますが、長い場合にはおはしょりをとります。

おはしょりをとるには、腰紐が必要です。気の利いた旅館・温泉宿なら腰紐が準備されているので、それを使います。腰紐が無い場合には帯だけで対処することも可能ですが、背の低い方は、あらかじめ準備して行くと良いでしょう(裏技として、ストッキングを片足分だけカットしたものを腰紐にする方法があります。外出用の浴衣と違い、きっちり締める必要がないので、伸縮するストッキングはとっても楽ちん!)。

■腰紐がある場合
まず、右前見ごろ→左前身ごろの順にかぶせてくるぶしが見える程度に裾を整え、腰骨の少し上あたりで腰紐を結び、おはしょり(腰紐でたくし上げた部分)の形を整えます。

次に、帯の真ん中を腹部に当てて背中で交差させ、前で一度結びます。このとき、片方を下の紐に通しておくと緩みにくくなります。仕上げに帯を「蝶々結び」または「片蝶結び」にして、上前の衿のライン上に合わせると美しくみえるでしょう(帯が短い場合は、帯の真ん中を背中に当てて前で結びます)。

旅館・温泉宿の浴衣 帯を結び方・締め方

旅館・温泉宿の浴衣の帯を結ぶ際、片方を下の紐に通しておくと帯が緩みにくくなる

■腰紐がない場合
腰紐がない場合には、まず、腰紐の代わりに帯を使っておはしょりを整えておきます。

次に、おはしょりが崩れないよう手で押さえながら腰紐代わりの帯を抜き取り、その帯を素早くおはしょりの上に当てて帯を結びます。綿は布どうしが滑らないので、手で押さえていればおはしょりは崩れません。
 

女性が旅館・温泉宿の浴衣姿を磨くコツ

旅館・温泉宿の浴衣の着方 女性

旅館・温泉宿の浴衣は、耳や衿足をすっきりさせた方が浴衣美人に

ヘアスタイルは、衿足が見えるようにしたほうが浴衣に映えます。耳にかけたりアップにしたりして、すっきりと魅せましょう。

着ているうちにどうしても着崩れしてきますが、気づいたときに衿や裾をサッと整えておけば、だらしなくはだけることはありません。

また、物を取るときは袂(たもと)を押さえる、大股や外股で歩かないなど、浴衣を着ていることを自覚すれば、自然に淑やかに振る舞えるでしょう。
 

【男性向け】旅館・温泉宿の浴衣の着方ポイント!粋に着こなそう

■下着
下着は浴衣に向くものを着ましょう。浴衣の襟元から下着が見えると格好悪いので、襟ぐりの深いものにします。

■おはしょり
男性の浴衣はおはりょりをとらずに着るのが原則
。羽織ってみて、くるぶしが見える程度が理想です。一般的に宿の浴衣は「大」「中」「小」(または「L」「M」「S」)の3サイズに分かれており、男性向けには「大」を準備してくれます。多少の長短は構いませんが、あまりにも違い過ぎる場合には、サイズを替えてもらいましょう。「特大」(または「LL」)が準備されてるところもあります。

■浴衣の着方
背中の中心線を合わせてから、右前身ごろ→左前身ごろの順にかぶせ、腰骨あたりで帯を結びます。結び方は、「蝶結び」か「貝の口」で。上はゆったり、下はきっちりみせると格好良く見えます。自分サイズではないので、余分なゆとりは内側に折り込むなどの調整をすると良いでしょう(女性と違い、おはしょり、衣紋抜きは不要です)。

■粋に着こなすポイント
帯の結び目の位置を、背中の中心よりも少し右手側にずらすと粋です!
 
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