暮らしの歳時記/正月の行事・楽しみ方(年末年始)

2009年の干支、丑と牛の豆知識(3ページ目)

2009年は丑年!「丑」と「牛」に関する豆知識をご紹介します。年賀状や年始の挨拶など様々なシーンに登場するので、ことわざも知っておきましょう。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

暮らしの歳時記ガイド

「丑」の豆知識

天満宮に牛の像がたくさんあるのは、天満宮の神使(神の使いとされる動物)だから。祀られている菅原道真が丑年だったことや、墓所(太宰府天満宮)の位置を牛が決めたことなど、数々の伝承に由来します。
「丑」という字は、手の指を曲げて物を握る様子を表した象形文字で、つかむ、からむという意味があり、芽が種子の内部で伸びきらない状態を表しています。「紐」にその意がうかがえますね。

丑にまつわるものといえば、十二支で年、月、日、時刻、方位などを表すためその類のものが多く、丑といえば次のような言葉でお馴染みでしょう。年始の話題には向きませんが、参考までにご紹介します。

丑三ツ刻
時代劇などでお馴染みの「丑三ツ刻(うしみつどき)」は、丑の刻(午前1時頃から午前3時頃)を4等分した3番目なので、午前2時頃から午前2時半頃をさします。まさに静かりかえった真夜中なので、「草木も眠る丑三ツ刻」などといい、怪談話に欠かせないフレーズとなっています。

また、「丑の刻参り」という呪いの儀式も有名です。丑の刻に神社に行き、頭上にろうそくをともし、手には五寸釘と金鎚を携え、胸に鏡をつるして、憎い相手を模した藁人形を神木に打ちつけると、7日目に満願叶って呪われた人が死ぬと信じれていました。

土用の丑の日
うなぎでお馴染みの「土用の丑の日」は、夏の土用(立夏前の約18日間)に巡ってくる丑の日のこと。丑の日は12日ごとに巡ってくるので、巡り合わせによってはその年2度目の「土用の丑の日」があり、これを「二の丑」といいます。
詳しくは⇒なぜ「土用の丑の日」にうなぎを食べるの?


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