冬至の日の食べ物には、よく知られるかぼちゃの他、「冬至粥」や、地方によって小豆とかぼちゃを煮た「いとこ煮」を食べるところなどもあります。
 

冬至の食べ物は「ん」がつくもので運盛り
かぼちゃは別名「南瓜(なんきん)」で「ん」がつく

冬至の食べ物…かぼちゃ/南瓜(なんきん)

冬至の食べ物であるかぼちゃは別名「南瓜(なんきん)」だから、「ん」のつく運盛り!

冬至には「ん」のつくものを食べると「運」が呼びこめるといわれています。にんじん、だいこん、れんこん、うどん、ぎんなん、きんかん……など「ん」のつくものを運盛り といい、縁起をかついでいたのです。運盛りは縁起かつぎだけでなく、栄養をつけて寒い冬を乗りきるための知恵でもあり、土用の丑の日に「う」のつくものを食べて夏を乗りきるのに似ています。

また、「いろはにほへと」が「ん」で終わることから、「ん」には一陽来復の願いが込められているのです。
 

「冬至の七種(ななくさ)」で運も倍増!

 運盛りの食べものに「ん」が2つつけば「運」も倍増すると考え、それらを7種を「冬至の七種(ななくさ)」と呼ぶことがあります。
 
【冬至の七種】
  • なんきん:南京、かぼちゃのこと
  • れんこん:蓮根
  • にんじん:人参
  • ぎんなん:銀杏
  • きんかん:金柑
  • かんてん:寒天
  • うんどん:饂飩、うどんのこと
 

冬至の食べものといえば「かぼちゃ」の理由

かぼちゃは冬至の食べ物の定番

かぼちゃは冬至の食べ物の定番

かぼちゃは別名「なんきん」で運盛りのひとつですが、漢字では「南瓜」と書きます。前述のとおり、冬至は陰が極まり再び陽にかえる日なので、陰(北)から陽(南)へ向かうことを意味しており、冬至に最もふさわしい食べものになりました。

また、かぼちゃはビタミンAやカロチンが豊富なので、風邪や中風(脳血管疾患)予防に効果的です。本来かぼちゃの旬は夏ですが、長期保存が効くことから、冬に栄養をとるための賢人の知恵でもあるのです。
 

かぼちゃ以外の冬至の食べ物「冬至粥」って?

かぼちゃなどの運盛りのほかにも、冬至の日の食べ物には、小豆(あずき)を使った冬至粥があります。昔から小豆の赤は邪気を祓うと言われているので、冬至粥で邪気を祓い、翌日からの運気を呼び込もうというわけです。
 

冬至の食べ物「かぼちゃと小豆のいとこ煮」って?

冬至の食べ物…いとこ煮

冬至の食べ物であるかぼちゃと小豆の「いとこ煮」

冬至には小豆とかぼちゃを煮た「いとこ煮 」を食べるという地方もあります。なお、本来「いとこ煮」とは硬いものをおいおい(甥)入れて、めいめい(姪)炊き込んでいくことから「いとこ煮 」と名付けられた料理なので、小豆とかぼちゃ以外の場合もあります。

【かぼちゃと小豆の「いとこ煮」レシピ】
かぼちゃ400g、小豆100g、砂糖大さじ4、醤油小さじ2(4人分) 
  1. 小豆を水煮しておく。 
  2. 小豆とかぼちゃに水を加えて20分煮る。 
  3. 砂糖と醤油を加えて味を整え5分煮る。 
  4. 火を止め、しばらく置いて味を含ませれば出来上がり!
※甘いゆで小豆を使えばおやつになります。  
 

冬至の食べ物に こんにゃく?

冬至にこんにゃくを食べる地方もありますが、これを「砂おろし」といい、こんにゃくを食べて体内にたまった砂を出すのです。昔の人は、こんにゃくを「胃のほうき」「腸の砂おろし」と呼び、大晦日や節分、大掃除のあとなどに食べていたことの名残りでしょう。

また、冬至といえば柚子湯が欠かせません。どうせ単なる語呂合わせでしょ、なんて思っていたら大間違い。ゆず湯の由来とやり方について紹介します。