浴衣の洗濯からしまい方まで、自宅でできる簡単お手入れ!
ゆかたはお手入れも大事。洗い方・干し方までの洗濯ポイントやしまい方をチェックしておきましょう
浴衣を脱いだ直後のお手入れ
今シーズン、浴衣を着る機会があるか・ないかで手入れのしかたも変わります
- 浴衣も帯も、まずはハンガー(着物用ハンガーが理想的です)に掛けて一晩つるしておきましょう。できるだけ風通しの良い場所に干しておけば、ある程度の湿気やシワがとれます。
- 下着や補正用のタオルはかなり汗を吸っているので、必ず洗濯します。特殊なもの以外は、自宅で洗濯できます。
今シーズン、まだ浴衣を着用する場合……
- 汚れやシミがないかを確認し、まだ洗濯しなくて大丈夫なら再び着用できます。
- 大きなシワにはアイロンをかけておきましょう。
- シミは早ければ早いほど落ちやすいので、素材やシミの種類に応じて処置しますが、落ちなければ次回に備えて洗濯しましょう(次項参照)。
今シーズン、もう浴衣を着用しない場合……
- まずは自宅で洗濯するか、クリーニングに出すかを決めましょう。大概のものは自宅で洗えますが、表示を確認してください。本麻染めなどの高級品はクリーニングに出したほうが安心です。
- 帯の汚れが気になるときは、クリーニングに出しましょう。
- クリーニングから戻ってきたら、湿気を除いてから畳紙(たとうし)に包んで収納します。
浴衣は洗濯機手洗いコースが最適!洗い方から干し方までのコツ
浴衣は洗濯機手洗いコースが最適!洗い方から干し方まで正しい洗濯方法を押さえて、きちんとお手入れすればまた気持ちよく着られます♪
■浴衣の洗濯STEP1: 衿にしつけをかける
型くずれ防止には、衿(えり)にしつけをかけておくと良いでしょう。衿がよれないよう、木綿糸でざっくり縫っておくだけで安心です。
■浴衣の洗濯STEP2:シミや汚れのお手入れ
シミや汚れがある場合には、きちんとケアしておきましょう。
- 食べ物のシミ ⇒ 部分洗い専用洗剤をかけておく
- 汗やほこり ⇒ 中性洗剤の原液をかけ、汚れが落ちやすくしておく
「袖畳み」……背縫い線で折り、袖を合わせ折りしてから、丈を三つ折りします(画像提供:和洛)
きちんとたたんでから、洗濯ネットに入れて洗いましょう。
- 洗濯時のたたみ方は、背縫い部分で折り合わせて丈を三つ折りにする「袖畳み」で構いません(図参照)。
- 洗濯ネットが小さすぎたり大きすぎたりするとシワが寄ってしまいます。できるだけジャストサイズに入れましょう。
- 中性洗剤を入れ、手洗いコースで洗ってください。
脱水しすぎ、脱水後の放置はシワの原因に。脱水は短時間にして、素早く干しましょう。
- 洗濯機で脱水せずに手で押して水切りしただけで干すと、乾きは遅くなりますが、シワがほとんどできません(最初は水が垂れますのでご注意ください)。
- 直射日光は色あせの原因になります。必ず風通しの良い日陰を選んでください。
- よくシワを伸ばして和装ハンガーに掛けるか、袖を物干し竿に通して広げて干すとよいでしょう。
- 乾いたら、衿のしつけ糸をはずします。
浴衣のしまい方、たたみ方
■ アイロンをかける上手に干せばアイロンをかけなくても大丈夫ですが、アイロンをかけた方が当然美しく仕上がります。温度やあて布が必要か否かなどは、素材や加工によって異なります。取扱い表示を確認しておきましょう。
■たたんで収納
アイロンがけが終わってもすぐには収納せず、湿気がなくなってから(特にスチームアイロンの後は注意)きちんとたたみ、畳紙(たとうし)に包んで収納します。
次回のためにも適当にたたまず「本畳み」にしておきましょう 。たたみ方は「図解!浴衣・着物のたたみ方」で詳しく説明しています。どんな着物にも通用するので覚えておくと重宝しますよ!帯や小物も一緒に収納しておけば、来シーズンも楽ですね。
【浴衣レッスンシリーズ】