シトロンもベリー系も相性良し
シングルモルトと相性の良いショコラ |
グレンフィディック。レモンや洋梨を想わせる香味にはパスカル カフェのシトロン。酸味のあるレモンガナッシュを合わせる。柑橘系のチョコなんか町場の店ではそうそう売ってないから、果汁グミ、ぷぷるんあたりがおすすめ。
ザ・マッカラン。シェリー樽の熟成感ある甘みにビター系かベリー系。平田氏はベルアメールのフランボワーズを合わせた。甘酸っぱくフルーティーなガナッシュだ。お手軽チョコはロッテの贅沢ストロベリー、森永のカレドショコラビター。
ボウモア。スモーキーで、海の香りと穏やかな甘みにはル ショコラ ド アッシュのカプチーノ。これはシナモンとコーヒーの2層のガナッシュ。お手軽チョコは森永BAKE。
厳選、吟味した組み合わせに感嘆
こんなセッティングで愉しんだ |
白州。若葉の香りとフルーティーでふっくらとした甘みのスモーキーさにはホワイトチョコをあててみせた。グランプラスのポワールで洋梨が潜むミルキーなもの。お手軽は白いDARSとショコライフ抹茶。
以上。正直、私は興味津々で、多少意地悪な気持ちを抱きながら拝聴していた。というのは、マッカランと白州に何をあててくるかで、このセミナーのレベルを見極めてやろうという嫌な奴になっていた。
マッカランは皆すぐにビター、ビターという。私は当たり前すぎて、ストロベリーも合うぜ、と思っていた。これは20年くらい前によく行ったバーが容赦なくアポロのイチゴチョコを目の前に置く店で、そこでマッカランとイチゴの味を覚えちゃったのだ。で、平田氏はフランボワーズときた。大納得。
それと白州。これは感激したね。私はホワイトチョコを好まない。でも白州とならいけるのだ。しかも抹茶味もおすすめときた。学ばせていただいた。
もうひとつ。チョコの組み合わせは驚かなかったが、ボウモアの時にみた参加者の若い女性の反応が嬉しかった。アイラモルト、スモーキーが苦手という女性が、ショコラとなら飲めると喜んでいたのだ。で、ボウモアをスゥーッと口にした。これだけでこのイベントの価値がわかるというもの。
さて、皆さんも試してみるといい。チョコは男なんぞにあげる物じゃなくて、ウイスキーとともに自分が味わうものである。さあ、どうぞ。
このシリーズの前回『女性たちのシングルモルト』もご覧いただきたい。