ウイスキーは元気だ
人がたくさん集う場所が苦手な私が、2月18日、19日両日ともイベントに参加した。18日は台場の東京ビッグサイトでおこなわれた『Whisky Magazine Live 2007』。こちらへは3万人だかが走った東京マラソンのゴールが近かったために、健康なのか不健康なのかわからんジャージ民族大移動の流れをかきわけ、酸欠状態になりながらライブ会場にたどり着いた。
『Single Malt“YAMAZAKI”Tokyo Premium Night』の会場内の様子。800名を超す来場者数には驚いた |
ライブの詳細はINDEXウイスキーってなんだ、の世界のウイスキーの項、『WHISK-e』のサイトで確認して欲しいのだが、マラソンに負けじと劣らず大盛況だった。各社のブースの前はひと口でも多くのウイスキーを、と群がる人たちの熱気にあふれ、気後れした私は遠目にただポカンと眺めるだけ。
「おっ、ウイスキーはまだまだ元気だ」と喜んで早々に会場を去った。印象としては女性の姿が年々多くなってきているような気がする。もっともっと女性ファンが増えるといいな。いろんなウイスキーを試して、素晴らしさをそれぞれに感じて欲しい。
プレミアムウイスキーに食業態も注目
19日は『Single Malt“YAMAZAKI”Tokyo Premium Night』が帝国ホテルの孔雀の間で開催された。シングルモルト山崎の映像でのプレゼンテーションやサントリーの輿水精一チーフブレンダーが登場してのトークセッションの後に、グラスを片手に歓談するパーティとなった。
会場入りした時から出席者の多さ、顔ぶれに驚いた。800名を超す人たちが集まっていたのだが、バーテンダーはもちろん高級クラブ、スナック、酒販店関係者に加え、食業態の人たちの顔も見かけた。さまざまな業態の人たちがこんなにたくさん一堂に会したイベントを経験したのははじめてのことだった。
シングルモルト、プレミアムウイスキーの関心の高さを物語っている。ホテルバーテンダーを含め、東京の顔見知りのバーテンダーの多くが出席していたし、何よりも食業態の人たちの熱心さが目立った。
ソースにシングルモルトの香味の個性を生かす、食中酒としてどんな料理をどんな飲み方で愉しむか、食業態の人たちがいま最も注目している酒がウイスキーといえる。では次ページでは、パーティでどんな料理が出されていたかを伝えよう。(次ページへつづく)