ビジュアル全盛の中にあって、文芸誌のように読みごたえがあるのもいい。どっから読めばいいんだと、ちとリキんでしまうほどだが、好きな書き手、ラクに読めそうなページから開いていけば、なんとはなしに特集にひきずり込まれてしまうだろう。
71号の特集は“グラスの中のタフネス”。ウイスキーを扱っているのだが、私自身、ウイスキーそのものが大胆で繊細、つまりタフであり、そのタフな酒にほとんどの人は身を委ねていると思っているから、何が言いたいんだとペラペラとページをめくった。
サントリー(株)東京広報部発行の、酒と食にまつわる文化とその愉しみの世界をテーマにした季刊誌『サントリークォータリー』71号が12月25日に発刊された。特集は“グラスの中のタフネス”。