私が「角八本店」(かどはちほんてん)の「みかん大福」に出会ったのは3年前の夏。みかんを丸ごと大福に包み込む大胆な発想が面白く、いつか訪ねたいと心に留めていたお店です。

(目次)
P1 「御菓子司 角八本店」の一番人気「いちご大福」
P2 果汁あふれる「みかん大福」と「九十九里煎餅」

「御菓子司 角八本店」

角八本店
人の姿が少ない町で、
「御菓子司 角八本店」
は客足が絶えない。
東京駅から快速電車に揺られること約1時間半、人影もまばらな千葉県の上総一ノ宮駅に降り立ち、5分ほど歩いたところに目指す「御菓子司 角八本店」がありました。

近くに九十九里浜があるものの、私がお店を訪ねた時期はシーズンオフ。9月13日の「上総裸祭り」で知られる「玉前神社」(たまさきじんじゃ)への参拝客があるほかは、人の姿がほとんどない中、同店だけが賑わいを見せていました。

あんころ餅
古くから愛される「あんころ餅」
「上総裸祭り」はじめ、
地元のお祭りには欠かせない。
かつては一宮城の城下町として栄えたというこの地で、江戸時代から小間物屋を営んでいたという同店ですが、和菓子屋としての創業は明治39年。現在は、7代目の薦田亮さんご夫婦が店を守ります。

一番人気の「いちご大福」

いちご大福
「いちご大福」
手土産には
ギフト箱がおすすめ。
実は同店で一番人気の生菓子は、本題のみかん大福ではなく「いちご大福」。白餡で大粒の苺「あまおう」を包み、餅生地でくるんだものです。

癖のない白餡はしっかりとした甘さで、ふっくらとした餅生地には程好いコシがあるため食べ応えはありますが、大福の大部分を占める上等な苺の甘酸っぱさからか、軽やかで爽やかな印象を受けます。

いちご大福
EXサイズのあまおうを使った
「おおきないちご大福」
土・日・祭日等限定販売。
20年来の人気といういちご大福ですが、これが作られるのは苺が美味しい11月下旬から3月頃まで。他の時期にも果物を使った大福を、と考案したのが「みかん大福」だったということです。

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